福島の原発事故により影響を受けた女性、子どもなどの
健康の権利を守るために即時の行動を専門家が呼びかける』
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日時:2013年3月13日(水)午前10:30~午後12:00(正午)
場所:国連チャーチセンター11階 (ニューヨーク市)
UN Church Center,777 United Nations
Plaza,
11th Floor, New York, NY 10017
(44th Street & First Ave.)
<講師>
後藤弘子氏(千葉大学大学院教授、ヒューマンライツ・ナウ副理事長)
崎山比早子氏(医学博士、高木学校メンバー)
モーリーン・マッキュー氏(医学博士、社会的責任を果たすための医師団)
参加費:無料(国連パスは不必要です)
参加申込:参加をご希望される方は、事前に申込先メールアドレス
<March13HRNNY@gmail.com>まで、お名前、ご連絡先等を明記のうえ
お申込みください。
<主催>
特定非営利活動法人ヒューマンライツ・ナウ
(Human Rights Now)
社会的責任を果たすための医師団
(Physicians for Social Responsibility)
ピースボートUS
(Peace Boat US)
<内容>
2011年3月に起こった福島での原発事故以来、日本の人々と
地域社会は、今なお危険レベルの放射能にさらされ続けています。
汚染された地域に住む妊婦、母親、子どもなどの健康に及ぼす
影響が非常に懸念されています。
住民は安全で健全な環境に住む権利があるにもかかわらず、
十分な防護措置や支援は提供されていません。
また、医療手当てを受ける権利や 自分自身の身体についての
医療データを受け取る権利も拒まれています。
このたび、日本から人権に関する専門家と医師、またアメリカ
の医師も交え、福島に住む女性や子どもなどの生活や健康が
原発事故によりどう影響を受けているのか、そして一刻も早く
救済活動をするためにどのような事がなされるべきかについて
意見交換を行うイベントを開催することになりました。
また、健康の権利に関する国連特別報告者の勧告を実現する
よう、ヒューマンライツ・ナウ(HRN)が行動を呼びかけた、
2012年12月15日付の”市民社会声明”についても話をします。
(http://hrn.or.jp/activity/1322/)
後半には、質疑応答の時間も設けますので、
多くの皆様のご参加をお待ちしております。
≪講師紹介≫
後藤弘子氏:
千葉大学大学院教授、HRN副理事長、ジェンダー法学会理事、
日本被害者学会理事、文部科学省会員、内閣府「女性に
対する暴力に関する専門調査会」元委員。慶應義塾大学
大学院法学研究科公法学専攻で法学修士と博士課程を取得後、
少年法やジェンダー法の専門家として活躍する。
また、英語、日本語でこれらに関した多数の文書を出版した。
HRN震災問題プロジェクトのリーダーであり、2011年3月以降、
福島をはじめ、地震、津波、原発事故の影響が大きな地域の
調査を通し、震災における人権問題に関するセミナー、
意見書発表、申し入れ等を行っている。
崎山比早子氏:
医学博士、マサチューセッツ工科大学元研究員、元放射線
医学総合研究所主任研究員、2011年に創設された東京電力
福島原子力発電所事故調査委員会(国会事故調)元委員。
高木学校のメンバー。高木学校とは、環境、原子力問題、
人権など人類が今日直面する課題を市民の立場から取り組み、
科学者や科学者を目指す人達が専門知識を市民運動と連携し、
市民科学者を育成するために1998年に創設された日本のNGO。
原子力問題がどのように日本の地域社会で教えられているか、
国際放射線防護委員会(ICRP)と日本産業間の共謀、また
東京電力福島原子力発電所事故調査委員会の委員時代の
調査結果について話す。
モーリーン・マッキュー(Maureen McCue)氏:
医学博士。アイオワ大学の国際保健学プログラムの創立者、
教職員、元ディレクター。人権問題研究所創立者、教職員、
執行委員。アイオワ大学エマ・ゴールドマン・フェミニスト
クリニックの医療理事。アイオワチャプターの医師による
社会責任のコーディネーターとして10年務める。
社会的責任を果たすための医師団のボードメンバーであり、
広範囲に渡り、リサーチャー、医師として仕事をした。
2000年、健康に関する権利のグローバル会合をまとめ、
健康の権利の国連特別報告者の設立を呼び掛けた。この
提案により、国連人権委員会が2002年4月にこの地位の
発足を促進させた。また近年来日し、広島、東京、福島の
医療関係の代表者や健康に関する専門家と面会した。
≪共催団体≫
特定非営利活動法人ヒューマンライツ・ナウ(HRN):
国連経済社会理事会の決議により、国連特別協議資格を
取得した国際人権NGO。東京を本拠とし、法律家、研究者、
ジャーナリスト、NGO関係者、市民などの数百人の会員に
よって成り立っている。2011年7月、HRNが国連特別報告者に
よる震災後の人権調査を国際連合人権高等弁務官事務所に
依頼した経緯により、2012年11月、健康の権利の国連特別
報告者であるアナンド・グローバー氏が来日した。
2012年12月15日、HRNは国内外の70以上の市民団体に署名
された共同声明を出した。国際原子力機関(IAEA)と日本
政府に向けられたもので、原発事故の対応をする際に、
2012年11月にグローバー氏が発表した予備調査結果と勧告を
基にした人権に基づくアプローチをするよう促した。
(http://hrn.or.jp/activity/1322/)
HRNニューヨークでは、原発事故後の状況の意識を高めるため、
人権セミナーや記者会見をまとめ、いまだ進行している原発
による危機について国際社会に知らせるよう力を入れている。
社会的責任を果たすための医師団:
社会的責任を果たすための医師団(PSR) では、放射性物質
等の有毒な物質がさらされる際の安全な公衆衛生方策、また
医療と公衆衛生に任務している者の声を代表し、核使用や
核兵器の普及を防止し、温暖化や環境汚染を遅らせ、終わら
せよう、と主張している。福島に関して、危険な数値の
放射能にさらされている人々を一刻も早く守ること、照射に
よる人々に与える健康影響について適切かつ公然に記録する
ということを即座に対応しなければいけない、と訴えている。
PSRは1961年に設立され、大気圏内核爆発を伴う実験の禁止を
内容とする「部分的核実験停止条約」の調印を成し遂げた。
また、核戦争防止国際医師会議(IPPNW)と共に、政府に
核兵器開発競争を中止するよう社会的圧力を強めた、として
1985年のノーベル平和賞を共同受賞した。
●PEACE BOAT US:
ピース・ボートUSは一般市民の非営利団体として平和、
人権、公平かつ持続可能な開発、環境保護を促進するため、
アメリカや世界各地で活動している。これらの目的は、船上
会議、ワークショップ、正面切っての議論対抗や現地調査
などから成る平和教育プログラムを通して行われている。
また、紛争や人々の争いを非暴力で防止、解決することを
促進し、平和という文化を造っていくことも含めた「21世紀
の平和と正義を求めるハーグ・アジェンダ」を支持している。
(http://www.peaceboat-us.org/)
<お問い合わせ先>
Human Rights Now NY, March13HRNNY@gmail.com Physicians for
Social Responsibility, Alfred
Meyer, 202-215-8208