【イベント報告】11月17日(土)世界子どもの日ユース・フェスティバル開催報告

ヒューマンライツ・ナウ(HRN)は、世界子どもの日に合わせて11月17日(土)に聖心女子大学にて「世界子どもの日ユース・フェスティバル 私たちのファーストステップ」URL:(http://hrn.or.jp/youth_festival/)を開催しました。11月20日は、世界の子どもたちの人権を守るための「子供権利条約」が国連で採択された日です。世界でも、日本でも多くの課題があり、まだまだ悲しい状況下にある子供たちがたくさんいます。HRNは、そのような状況を変える力を持つのはユース・子どもたちであると考え、ユースと子どもたちが主体的に参加し、出会い、交流しつながりあう、参加型フェスティバルを企画しました。多彩なゲストを迎えたトーク、高校生・大学生・NGOによるブース出展やワークショップが行われました。当日のイベントでの様子を少しご紹介します。

ユース・フェスティバルの開催挨拶には伊藤和子HRN事務局長が立ち、ユース・フェスティバルの開催のためにご尽力いただいた全ての方に感謝の言葉を述べました。また開催にあたってカナダ大使館から届いたメッセージが読み上げられました。

1)開会プレナリートーク「未来の社会をデザインしよう」

サヘル・ローズさん、根本巳欧さん(UNICEF東京事務所副代表)、堀潤さん(ジャーナリスト)、野村美世さん(慶應大学公認学生団体S.A.L.)、山田寧々さん(中学生/HRN主催第4回スピーチコンテスト優勝者)をゲストにお招きして行われました。根本さんによる現在の子どもたちの現状の説明や、サヘルさん自身の経験による教育の重要性についてのお話、そして堀さんには、映像とともに紛争地で子どもたちのために活動している人々について紹介していただきました。

2)世界子どもの日チャリティーウォーク 

昨年までのチャリティーウォーク&ランからウォークのみの開催になりましたが、お子様連れの参加者を中心に37名の方々に参加いただきました。ノルウェー、スイス、ボスニア・ヘルツェゴヴィナ、フィンランド、ドイツ、EUの6つの大使館と有栖川宮記念公園などを巡りました。ガイドやクイズなどを通して楽しく子どもの人権について学んでいただきました。

3)「伝える人になろう講座」講師:堀潤さん 

自分の中にある想いを上手く伝えるためのコツを教わった後、今年の「世界子どもの日スピーチコンテスト」で入賞した山田寧々さん、ネウバネ・サミサさん、福田愛莉さんがスピーチを披露しました。

4)映画『カランコエの花』上映会×トーク 

LGBTをカミングアウトした牧師 中村吉基さん・映画「カランコエの花」監督 中川駿さんをお迎えし 映画『カランコエの花』を鑑賞し、上映後には討議を行いました。

主人公らの戸惑いや対応に対する共感、現在の社会の問題点など多くの意見が共有されました。

5)トーク「生きづらい世の中、私たちも#Metooしたい!」by雨宮処凛さん×ユース 

ゲストに雨宮処凛さん(作家)をお迎えし、ユースと女性に対する差別やユースが感じる生きづらさ等についての意見交換を行いました。

6)エシカルファッションショー

Presented by エシカルベイフォワード×慶應大学公認学生団体S.A.L. 

つくる人、つくられる自然や環境、つかう人、つかわれた後など、時間や空間を越えた繋がりを大切にしたエシカルファッションを、学生や障がい者、ミスジャパンやロボットなど、多様な生き方をするモデルが着用し、ランウェイを華やかに飾りました。

7)トーク「ファッションで世界を変える!」 

稲葉哲治さん(エシカルペイフォワード)、Sena Vafaさん(Runway for Hope)、鶴田能史さん(TENBO代表デザイナー)、篠田るみさん(準ミスワールド2017ミスグローバルシティ日本代表)をお招きし、ファッションを切り口にチャレンジングな取り組みをされている方々にファッションがどのように社会を動かすツールとなり得るのかのお話をしていただきました。

8)トーク「今、動き出さずにはいられない。国際協力を仕事にした人たち」 

高遠菜穂子さん(エイドワーカー)、岡崎文香さん(国際協力NGOセンターJANIC)、伊藤和子(HRN事務局長)が自身の経験や今の活動に対する思いを高校生・大学生とシェアし、国際協力のフィールドで働くということについてディスカッションを行いました。

 

大盛況のまま迎えたエンディングは、駒込高校ダンスチームのラップダンスからスタートしました。参加者も手拍子で応援するなど、第1回のエンディングを飾るにふさわしい幕開けとなりました。その後はスピーチコンテスト優勝者の山田寧々さんによるスピーチ。学べることの意義、学べることの喜び、そしてSDGsの4項にも示された「すべての人々へ、包摂的かつ公正な質の高い教育を提供し、生涯学習の機会を促進する」ことの重要性が訴えられました。最後にテーマでもある「私たちのファーストステップ」について、参加者一人ひとりが心に描いたフレーズを配布されたシートに記入し、全員で写真撮影を行い、フェスティバルは幕を閉じました。