わたしたちの声が、勇気が、世界を変えていく

全国中高生「世界子どもの日」映像スピーチコンテスト

第3回
全国中高生「世界子どもの日」
映像スピーチコンテスト

応募期間:2017年7月10日〜10月31日

主催:認定NPO法人 ヒューマンライツ・ナウ
後援:特定非営利活動法人 開発教育協会

審査結果

全国の中高生から「世界や日本の子どもたちの状況と人権の大切さ」、「身近なところで感じた人権の大切さ」をテーマに語った素晴らしいスピーチの数々をご応募いただきました。ご応募いただいた中高生の皆さん、中高生のチャレンジを支援いただいたすべての皆様に心より御礼申し上げます。今年は特に、小学生の方や多様なバックグラウンドを持つ方々にもご応募いただき、応募数も多く盛況となりました。

これからの日本の未来を担っていく中高生の皆さんが、自分たち、そして周囲の人たちの置かれた立場に思いを寄せ、学び、知り、勇気をもって発言していくことで、多くの人たちの心を動かし、社会を変える担い手になってもらいたい。当スピーチコンテストがそのような機会となればと当団体では願っております。


優 勝

伯野寧さん(浦安市立見明川中学校3年)「差別や偏見の代わりに多様性を」

準優勝

トラオレ ダウダ 一真さん(川口市立桜町小学校3年)「笑顔で始めよう、ハーフの僕にできること」

本間朝実さん(玉川聖学院中等部3)「『共感』から一歩へ」

審査員特別奨励賞

ヨシミネ ケンイチさん(YSCグローバル・スクール 17歳)「いじめから学んだこと」

スピーチコンテスト総評

みなさん,こんにちは。第3回全国中高生「世界子どもの日」映像スピーチコンテストで審査委員長を務めさせていただいたHRN副理事長の後藤弘子です。全国中高生映像スピーチコンテストは今年で3回目になりますが,年々応募も増え,内容も多様となり,楽しみながら審査させていただきました。今年は,小学生からの応募もあり,応募者が年齢に応じて,「人権」について真剣に向きあい,自分の経験を踏まえて表現する姿には,今年も感銘を受けました。ご応募本当にありがとうございました。

このような充実した作品の中から入賞者を選ぶのは,とりわけ難しく,審査員の間で議論してはもう一度作品を見て議論するという白熱した審査となりました。その中で,私たち審査員は特に次の点に注目して審査を行っていきました。

私たちが評価する視点は第1回から変わっていません。スピーチ技術とスピーチの内容です。

スピーチの技術については、スピーチ構成に一貫性があるかという「構成」、声の大きさや速さなどの「発声」、滑らかに話すことが出来ているかという「流暢さ」、ジェスチャーを効果的に使って感情を訴えているかという「姿勢」、原稿を使わず、オーディエンスを意識しているかという「アイコンタクト」の項目から評価しました。

スピーチの内容については、人権侵害の社会的背景をうかがわせるような内容になっているかという「深み」、自らの実体験に基づいて人の心を動かすことが出来る「感情」、自ら考えて意見を表明する「勇気」、そして、スピーチのテーマに今後どのように関わるのかという「表明」の項目から評価しました。

今年のスピーチで気になったのは,スピーチではなく,プレゼンテーションになっている作品があったことです。TED TALKSという最近ネットで人気のサイトをご存知でしょうか。アメリカのNGOが運営しているサイトですが,そこでは多くの人がパワーポイントなどを使うことなく「話(TALK)」をしています。TED TALKSは観客とのやりとりも予定されていることから,私たちが皆さんにお願いしているスピーチではありませんが,「語りかける」というスピーチの技術については,そこから学ぶことができると思います。

一方で,内容はいいのに,原稿を読む,という形での作品が多かったのも気になりました。スピーチコンテストですので,自分の実体験から気づきにもとづいて、考え、行動するというプロセスをスピーチに盛り込むだけではなく,スピーチとして伝える技術にも注意してほしいと思います。

スピーチとして伝える技術と自分の実体験に基づいた体験という2つ基準から厳正に審査をした結果、伯野寧さん(中学3年生)の「差別や偏見ではなく多様性を」が最優秀賞に選ばれました。伯野さんのスピーチは、フランスで体験したことについて、「多様性」という視点を持って表現している点でとても好感を持てました。多様性を人だけでではなく,建物や芸術にも感じようとする視点の広がりを感じました。また,日本での多様性のなさを自分の日常生活での経験を通して語り,最後にはその解決策を自分なりに提案しているところに説得力がありました。スピーチの技術としてもアイコンタクトに気を付けるなど,水準以上の技術があると評価しました。両方のバランスがとてもよかったことが最優秀賞に選ばれた理由です。ただ,時々原稿を見るなどのしぐさは気になりました。スピーチとしての技術を磨くことでより完成度が高くなると思います。

第2位は、どちらとも甲乙つけがたかったので,今年は2名となりました。トラオレダウダ一真さん(小学3年生)と本間朝実さん(中学3年生)です。

トラレオさんは最年少の参加者です。彼のスピーチの技術としては,入賞しなかった人たち程十分ではありませんでしたが,彼がスピーチを通じて,自分の考えを多くの人に伝えたいという思いは,一番よく伝わってきました。生まれを理由に差別された経験,父の祖国での経験を通して自らの誇りを取りもどし,将来どのような形で両方の社会に貢献するかの将来の希望を述べる姿には,思わず「がんばれ!」と応援したくなるものがありました。年齢もあるのですが,原稿を見ないで,スピーチができるようになれば,より多くの人を感動させることができるものになると思いました。

本間朝美さんは,自分の身近にある聖書の言葉をきっかけに,ネパールからのゲストとのかかわりの中で,勇気をもつこと,共感することや人権侵害状況を伝え,声を上げられない人の代わりに声を上げることの大切さに気付くようになったプロセスがとてもよく表現されていました。自分の生活と学校に行けなかったネパールの女性とを比較しながらも,経験していないことは完全には理解できないという人権を考える上で大切なことも指摘されていました。スピーチの技術に関しても,ときどき原稿を見るしぐさはありましたが,笑顔で伝えようとする努力はとてもよく伝わりました。

惜しくも入賞はしませんでしたが,ヨシミネ ケンイチさんには奨励賞を差し上げることにしました。自分がフィリピンでのいじめられた経験が,その後の自分にどのような影響を与えたかを通じで,おとなたちが何を子どもたちに教えるべきか,ということを自分の言葉で提案している彼のスピ―チには,学校におけるいじめをなくすことができないでいるおとなの一人として,胸を突かれた思いでした。原稿を見るという点ではスピーチの技術としてはもっと工夫が必要ですが,彼のメッセージを多くの人に伝えたいと思いました。

以上,入選者への講評です。繰り返しになりますが,どのスピーチもすべて大変すばらしいもので,審査委員長としてかかわれたことを心から感謝しています。

審査委員長 後藤弘子氏(千葉大学教授)千葉大学教授

スピーチコンテストについて

認定NPO法人・ヒューマンライツ・ナウは、「世界子どもの日」によせて、映像スピーチコンテストを開催します。
中学生、高校生のみなさんに、「子どもの人権・権利」、「世界や日本の子どもたちの状況と人権の大切さ」、「身近なところで感じた人権の大切さ」などについて語った映像をヒューマンライツ・ナウに送っていただき、審査員により審査を行います。
そして、優勝者を、ヒューマンライツ・ナウが主催する「世界子どもの日チャリティーウォーク&ラン2017」へご招待します。プロフェッショナルなスピーチ指導を受けて頂いた上、閉会式で披露していただきます。
中高生の皆さんが自分がスピーチしているところを動画に撮影し、締切(2017年10月31日)までに団体に送っていただくだけで、あなたも簡単にコンテストに参加することができます。ぜひ、積極的な応募をお待ちしています。

もっと知る

スピーチコンテスト応募方法

  1. 主催
    認定NPO法人ヒューマンライツ・ナウ
  2. 後援
    特定非営利活動法人 開発教育協会
  3. 趣旨
    「世界子どもの日」によせて、子どもたちが世界や身のまわりの人権について「学び」、「考え」、「発信する」機会となり、より良い未来を築く一歩となること。
  4. 実施方法
    コンテスト参加者が7分以内のスピーチ映像を撮影し、郵送、Eメールまたは特設ウェブサイトからエントリーしてください。
    エントリー作品について、ヒューマンライツ・ナウ選出の審査委員により審査を行い、入賞者の映像を期間限定で特設ウェブサイトに掲載します。
    優勝者は特典として皇居周縁で開催される「世界子どもの日 チャリティ ウォーク&ラン」閉会式にご招待します。プロフェッショナルなスピーチ指導を受けた後、閉会式で披露していただきます。(交通費を支給いたします)
  5. 応募規定
    1. 対象
      • 日本在住の中学生・高校生(中学卒業者および高校中退者も参加可能)
        ※ただし、小学生の方の応募も受け付けます。
      • 国籍不問
      • グループでの参加も可能です。
      • 原則として「世界子どもの日 チャリティ ウォーク&ラン」に出席できること
        ※グループで優勝した場合は、代表者お一人にスピーチをしていただきます。
    2. スピーチのテーマ
      「子どもの権利に関するわたしの経験や想い」。子ども・中学生・高校生にとっての人権・権利、世界や日本の子どもたちの状況と人権の大切さ、身近なところで感じた人権の大切さなどについてのスピーチとします。
      (参考)
      ・マララ・ユスフザイさんノーベル平和賞受賞スピーチ
      ・人権で世界を変える30の方法(合同出版)
    3. 応募映像の長さ
      7分以内であれば時間の決まりはありません。7分を超えた場合は審査の対象となりません。
    4. 使用言語
      日本語
    5. 募集期間
      7月10日〜10月31日
  6. 動画送付について
    • 動画の形式および拡張子について
      動画をお作りになる際は、以下の形式/拡張子の動画をお作り下さい。
      • AVI形式 (Audio Video Interleave) / 拡張子:.avi
      • MP4形式 (Moving Pictures Expert Group 4) / 拡張子:.mp4,.m4v
      • FLV形式 (Flash Video Format) / 拡張子:.flv
      • WMV形式 (Windows Media Video) / 拡張子:.wmv
      • MOV形式 (Apple QuickTime Movie) / 拡張子:.mov
    • 動画のアップロードおよび送付方法について
      以下のリンクをクリックして、「Gigafile(ギガファイル)」に動画をアップロードしてください。
      http://gigafile.nu/ ※会員登録なし、無料です。
      アップロード後は、同じ画面で「ダウンロードキー」を設定してください。
      アップロード後に作られる保存先リンクと、ダウンロードキーを、(例)を参考にして下のメールアドレスに送信してください。
      メールアドレス:info@hrn.or.jp
      (例)
      【件名】スピーチ映像の提出
      お名前:
      リンク:(例)http://20.gigafile.nu/k02d5a
      ダウンロードキー:
      コメント:映像を提出します!よろしくお願いします!
  1. 審査について
    【審査委員長】
    後藤 弘子 氏 (千葉大学教授 / ヒューマンライツ・ナウ副理事長)

    【審査委員】
    濱田 邦夫 氏 (弁護士/元最高裁判事 / ヒューマンライツ・ナウ運営顧問)
    堀 潤 氏(ジャーナリスト・NPO法人「8bitNews」代表)
    三浦 まり 氏(上智大学法学部教授 / ヒューマンライツ・ナウ理事)
    安田 菜津紀 氏(studio AFTERMODE所属フォトジャーナリスト)

    入賞発表の日:2017年11月
    特設ウェブサイト掲載:2017年11月(予定)
    「世界子どもの日」チャリティーウォーク&ラン2017閉会式:2017年11月18日(土)
  2. 応募に当たっての確認事項
    • 応募作品は、返却しません。
    • 応募作品は、未発表のものに限ります。
    • 応募作品の著作権は、主催者に帰属するものとします。
    • 応募者は、応募作品に関する著作者人格権の不行使に同意するものとします。
    • 入賞者の作品についてはヒューマンライツ・ナウのホームページ、スピーチ特設ウェブサイト及びその他刊行物などで紹介します。
    • 映像について、関係者・寄附者にDVDでスピーチ映像を提供することを了解してください。(応募の時点で承諾を得たものと考えます。)
    • スピーチを公開させていただく場合、応募者の氏名・年齢・所在都道府県の掲載を考えています。もし、映像の公開にあたって氏名等のプライバシー情報の公開・秘匿について、事前の相談をご要望される方は、お申し込み段階で「エントリー」内メッセージ欄にご連絡ください。
    • 作品制作及び応募に係る諸費用一切については、応募者の負担とします。
    • 規約に反するような動画、コンテストの主旨と関係のない、もしくは適切でない動画、ご自身が制作していない動画、について、審査対象外となる場合もありますのでご了承ください。
    • 映像の審査内容・結果に関するお問い合わせにはお答えできません。
    • 入賞者の方には、メールかお電話にてご連絡いたしますのでご確認ください。優勝者につきましては、「世界子どもの日 チャリティ ウォーク&ラン」に出席してスピーチをいただきたいと思います。出席が難しい場合は、準優勝の方に依頼することにします。
    • 応募いただいた方については、上記事項について、承諾を得たものと考えます。
  3. 注意事項
    • 申し込みの際はご連絡のとれる電話番号をご記入ください。
    • 後日、本人確認のためにメールで身分証明書をお送り頂きます。なお、個人情報の取り扱いにつきましては、弊団体プライバシーポリシーをご参照ください。

審査委員

後藤 弘子 氏(審査委員長)

ヒューマンライツ・ナウ副理事長/千葉大学教授

濱田 邦夫 氏

弁護士/元最高裁判事/ヒューマンライツ・ナウ運営顧問

堀 潤 氏

ジャーナリスト・NPO法人「8bitNews」代表

三浦 まり 氏

上智大学法学部教授 / ヒューマンライツ・ナウ理事

安田 菜津紀 氏

studio AFTERMODE所属フォトジャーナリスト

選考プロセス

応募

(7月10日〜10月31日)

審査

(11月上旬)

入賞者発表

(11月中旬)

動画公開

(12月予定)

優勝者発表

(11月中旬)

過去のコンテスト

第一回「世界子どもの日」
映像スピーチコンテスト

2015年11月
最優秀作品
伊藤 輝さん(福生市立福生第二中学校3年生)
第2位
森 百合香さん(玉川聖学院中等部3年生)
第3位
小山 美海さん・馬路 ひなのさんペア(東京学芸大学附属国際中等教育学校4年生)

第二回「世界子どもの日」
映像スピーチコンテスト

2016年11月
優勝
菅 拓哉さん(開智学園総合部中学校 2年)
「笑顔があふれる未来をつくる」
第2位
古江 瑳月さん(NPO法人熊本共育会 興徳館小中学校 中3年)
「熊本からみんなに伝えたいこと」
第3位
山村のぞみさん(玉川聖学院高等学校 1年)
「チョコレートと児童労働」
第3位
浅場 萌さん(玉川聖学院高等学校 3年)
「人権が人権であるために」
特別奨励賞
古屋 慶太さん、秋山 領磨さん、野城 辰一さん(きのくに国際高等専修学校1年、2年)
「ファストファッションから人権を考える」

世界子どもの日

11月20日は、国際連合(国連)が定めた『世界子どもの日(Universal Children’s Day)』です。「子どもの権利条約」が採択された日としても広く知られ、世界で祝われている日です。
HRNでは『世界子どもの日』を記念して、子どもたちのためにより安全で平和な世界を築きたい、という想いを形にするイベントとしてチャリティーウォーク&ランを開催しています。
歩いて!走って!あなたの一歩が、地球上のすべての子どもたちの平和な明日へとつづいていくことを願って。
日本から世界へ、子どもたちの笑顔の輪を一緒に広げましょう。