【人権理事会・口頭発言】第38会期国連人権理事会でカンボジアにおける人権状況に関する声明を発表しました。

2018年6月27日に、スイス・ジュネーブで開催された第38会期国連人権理事会にて、国際人権NGOヒューマンライツ・ナウ(HRN)は、カンボジアでの人権状況についての口頭発言をしました。

発言の様子と内容は以下でご覧いただけます。

声明の全文(英)は こちらでご覧にいただけます。また日本語版もこちらからダウンロードいただけます。


副議長、ありがとうございます。

ヒューマンライツ・ナウは自由で平等な選挙を不可能にする、カンボジア政府による政治的な反発やメディアに対する攻撃を深く懸念しています。

カンボジア政府は主要の野党を解散させ、党員の政治活動を禁止し、独立したメディアの活動を停止または干渉し、NGOの活動を一時停止及び団体を解散させ、ジャーナリスト、野党、人権擁護者に嫌がらせをするなどしています。

前回の理事会以降、カンボジア政府は不敬罪を導入し、表現及び結社の自由を制限できるよう憲法を修正し、インターネット上の情報統制を行い、さらにハラスメントを継続しています。

加えてカンボジア当局は選挙ボイコットは違法だとの誤った主張に基づき、選挙をボイコットした者は処罰すると脅しています。

副議長、カンボジア政府の野党、メディア、市民社会に対する攻撃は、自由で平等な選挙を不可能にし、カンボジアの人権に関する義務に対する違反に値し、パリ和平協定を無効にしています。私たちはカンボジア政府に対し、拘留した野党党員を釈放し、カンボジア救国等(CNRP)や市民団体を復帰させ、人権を制限する法を廃止し、野党やメディアに対する攻撃を停止することを求めます。私たちは理事会及び関連政府に、カンボジア政府が自由かつ平等な選挙に必要な条件を備えることを保障するため、強い手段を取ることを求めます。ありがとうございました。