【イベント】HRNの招聘により、国連人権担当官が来日 ~ 被災地の人権問題について~

～被災地の人権問題について～

東日本大震災から三か月近くが経過した今日、残念ながら
被災者の救助、被災地の復旧・復興をめぐる事態は十分に
前進しておらず、憲法、国際人権法上保障された基本的な権利、
例えば十分で安全な食糧、住居、安全な水、健康、感染症予防
といった権利が、被災者の方々に保障されていないのが現実で、
多くの課題に直面しています。

ヒューマンライツ・ナウ（HRN）は震災後、被災者の方々の人権
保障を救助・復旧・復興の全過程に位置付ける政策の実現を
求めて、政策提言、調査等を行ってきましたが、このたび、
災害後の被災者保護・人権保障を専門とする国連人権担当官に
来日していただくことになりました。

２名の国連人権担当官には、支援団体、人権・政策提言NGO、

市民むけにセミナーを開催していただき、被災地での

セミナーも予定されています。
また、国会議員との懇談、被災者支援に取り組むNGOや
放射能被害の問題に関わる当事者、NGOとの懇談もしていただく
予定です。

HRNとしては、今回の国連による訪問を契機に、支援者、関係者
間で、被災者の人権に関する配慮・対応の必要性に関する理解・
認識をより深めていただくとともに、世界で発生した過去の
大規模自然災害の救助・復旧・復興にあたっての国連機関の
取り組みの経験を、東日本大震災の救助・復旧・復興に生かす
ことを期待しています。併せて、救助・復旧・復興政策の根幹に
被災者の人権が位置づけられるよう、働きかけを強める契機に
したいと考えています。