【人権理事会・口頭発言】第38会期国連人権理事会でミャンマーにおける人権状況に関する声明を発表しました。

2018年6月27日に、スイス・ジュネーブで開催された第38会期国連人権理事会にて、国際人権NGOヒューマンライツ・ナウ(HRN)は、ミャンマーでの人権状況についての口頭発言をしました。

発言の様子と内容は以下でご覧いただけます。

声明の全文(英)はこちらでご覧にいただけます。また日本語版もこちらからダウンロードいただけます。


副議長、ありがとうございます。ヒューマンライツ・ナウは、バングラデシュにある劣悪な住環境のキャンプで生活するおよそ90万人ものロヒンギャ住民の人権状況に関し、深く懸念しています。ロヒンギャ住民はミャンマー軍による拷問、レイプ、恣意的な投獄、暴力及び殺人の対象となっています。

加えて私たちは、カチン州における過激化する暴力及び権利侵害に対し深く懸念しています。2018年4月に開始した衝突により、以前から国内避難民であった13万人に加え、68万人が新たに国内避難民となりました。さらに市民が居住する地域を狙った軍による空襲及び砲火や、影響を受けた市民のための物資の援助封鎖も報告されています。4月23日、軍は市民が3週間にわたり捕らわれていたMan Wai村に赤十字の食料輸送団が入ること妨害しました。

武力紛争に抗議するミッチーナー(Myitkyina)とマンダレー(Mandalay)の市民もまた、平和的な集会及び平和的な行進法(the Peaceful Assembly and Procession Law)に基づき逮捕され拘束されています。副議長、私たちはミャンマーの当局に対し、市民を対象とした軍事行為やカチン州における人権侵害をやめること、民間人と戦闘員を区別し、均衡原則を尊重すること、また影響を受けた地域において人道的アクセスを保障することを求めます。加えて私たちは理事会及び関連政府に、カチン州の人々の安全を確保するため緊急措置を取ることを求めます。ありがとうございました。