国際女性デー記念イベント「刑法は変わったけど社会は変わったのか?~私たちの声」

2023年7月13日に改正刑法性犯罪規定が施行されてから、早くも2年半が経ちました。罪名が「不同意性交等罪」となり、「同意しない意思」が構成要件の中心となり、いわゆる「性交同意年齢」が16 歳未満に引き上げられたことなど大きな進歩がありました。また、これまで多くの被害者が陥れられ、かつ司法救済を閉ざされてきた加害のパターン8類型が、不同意性交等罪の事由として掲げられ、性被害の実態に即した法律に一歩近づきました。

一方、法律が変わった今、性的同意が当たり前のこととされ尊重される社会へとシフトされているのでしょうか?「不同意性交等罪」の内容や性的同意に関する認識は、世間一般的にどれだけ浸透しているのでしょう?

3月8日の国際女性デーを記念する今回のイベントでは、ゲストスピーカーの方々を招いたトークやディスカッションを通して、刑法だけでなく社会の意識も変えることの必要性について議論し、今後のアクションについて一緒に考えます。HRNでは、刑法改正後に感じること、体験したことなど、皆さまの声を集めるアンケート実施等も予定していますので、奮ってお申し込みください。多くの方のご参加をお待ちしています。

【開催日時】2026年3月3日(火)19:30~21:30

【参加費】無料

【開催方法】Zoomによるオンライン開催

【参加申込】こちらのPeatixページから

【申込締切】2026年3月3日 18時

【プログラム】

● 開会の挨拶

●トーク「刑法は変わったけど社会は変わったのか?」

早乙女祥子氏x佐々木真奈美氏x松田七海氏x中村果南子氏x池田鮎美氏

●登壇者全員によるディスカッション

●質疑応答

●アンケートのお知らせ

●閉会の挨拶

【登壇者】※50音順

池田鮎美氏(「性犯罪被害者から見た捜査・裁判の問題点に関する実態調査アンケートチーム」メンバー)

性暴力被害者、元ライター。早稲田大学卒業後、雑誌・書籍のライターとして活動していたが、2012年、取材中に性暴力を受けた衝撃から書くことができなくなる。その際、取材を依頼した版元から「被害にあったのは君に落ち度があるからだ」と言われ(二次加害発言)、メディアのガバナンス状況に疑問を抱いたことから、ライターとしてのキャリアをいったんストップし「元ライター」と名乗るようになる。2017年、一般社団法人Springの設立に参加し、同団体の発行するメールマガジン「すぷだより」に寄稿しながら書くことを取り戻す。2023年、初の単著『性暴力を受けたわたしは、今日もその後を生きてます。』(梨の木舎)を上梓。編集も自分で担当する。2024年より、YouTubeの報道番組「ポリタスTV」でMCをつとめる。2025年、性暴力サバイバーによる写真表現を舞台化した『道になる』(STAND Still)で構成・演出を担当。出演もする。同2025年、大阪地検元検事正による性暴力事件の被害者ひかりさん、ひかりさんの弁護団、支援者らとともに、「性犯罪被害者から見た捜査・裁判の問題点に関する実態調査アンケート」チームを結成。分析を担当。

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伊藤和子(ヒューマンライツ・ナウ副理事長・弁護士)

女性であることで理不尽に差別されたりせず、やりがいのある仕事は何かを求めて、1994年に弁護士に。「世界で最も深刻な人権侵害に苦しんでいる人々 のために」の想いを胸に、2006年、東京を本拠に国際人権団体ヒューマンライツ・ナウ(HRN)を立ち上げ、世界の人権侵害に取り組む活動を続けている。

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周藤由美子氏(性暴力禁止法をつくろうネットワーク共同代表)

1995年よりウィメンズカウンセリング京都のフェミニストカウンセラー。2015年より京都性暴力被害者ワンストップ相談支援センター 京都SARAスーパーバイザー。2008年より性暴力禁止法をつくろうネットワークに参加、現在は戒能民江とともに共同代表。当ネットワークは、2017年、2023年の刑法改正にあたって当事者や支援者の声を反映するように働きかけてきた。最近ではワンストップセンターの根拠法としての性暴力被害者支援法制定の必要性を訴える活動を行っている。

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早乙女祥子氏 (一般社団法人Spring共同代表) 

性虐待・性暴力被害サバイバー。被害者を取り巻く環境や当事者がもつレジリエンスに関心を持ち「辛かったことをなかったことにせず、誰かのためになるなら、それを社会資源にしたい」という想いから、2016年より刑法性犯罪改正のためのロビイングに参加。トラウマ治療を受ける傍ら、多くの政治家に自身の体験や法改正の必要性を伝えていき、2017年/2023年改正時には可決・成立の瞬間を本会議場で見守る。2017年「Spring」を仲間と立ち上げ、設立理事を担う。「もし被害に遭っても希望がもてる社会」の実現・公訴時効のさらなる見直し・YMY型刑法の実現・トラウマ治療の普及啓発を目指し活動を続けている。警察大学校や各国大使館、政党や市民向けイベント等で講師を務める。本業は、デザイナー、イメージコンサルタント、ファンドレイザーでもある。

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佐々木真奈美氏(報道キャスター/スピークプラス代表)

2010年4月にYTS山形テレビにアナウンサー兼記者として入社。夕方ニュース番組の「スーパーJチャンネルYTSゴジダス」のキャスターなど務める。退社後はフリーランスとなり、2013年から約3年間、TBS NEWSにて24時間ニュースチャンネルの報道キャスターに就任し、地上波のニュース番組などを担当。2016年に渡米。ノースカロライナ大学チャペルヒル校に留学後、ロイター通信社ニューヨークなどと契約し、TBSの経済番組で現地リポーターなど。その後日本へ帰国し、現在は日経CNBCの経済キャスターを務めながら、話し方トータルサポートスクールを主宰。

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中村果南子氏(ちゃぶ台返し女子アクション メンバー)

2018年からちゃぶ台返し女子アクションに参画。学生の頃に国際協力に関する活動をキャンパスで行っていた経験から、性的同意を広めるための活動をキャンパスで展開する大学生のサポートを行う。2020~2021年には、ジェンダー・セクシュアリティについて学びを深め、アクションしたい学生のための「ちゃぶじょ・チェンジ・リーダー・プログラム(CLP)」を実施。プログラムのコーディネーターや学生へのコーチングを担当。また、性的同意や第三者介入ワークショップの講師も担当している。

 

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松田七海氏(ジョイセフI LADY. ピア・アクティビスト)

日本のクローズドな性教育に疑問を持ち、個人的に包括的性教育の発信を始める。2024年にジョイセフのI LADY.になり、大学やUNESCOセミナーで包括的性教育の授業を行うほか、包括的性教育を広めるユースとしてNHKの取材を受けるなど啓発活動に取り組む。日本の性教育・自己決定権について卒論を執筆中。

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【問い合わせ】maromi.martinez@hrn.or.jp