【2/28(金) ウェビナー】「CEDAW勧告をどう生かすか?」

 

2024年10月、国連の女性差別撤廃委員会(CEDAW)による審査が8年ぶりに実施され、11月には委員会から日本政府に対する勧告を含む総括所見が発表されました。委員会勧告で指摘された課題には、選択的夫婦別姓、政治・経済分野の男女格差、セクシュアル・リプロダクティブヘルス・ライツ、福島原発事故の被災者、沖縄における性暴力、マイノリティ女性の直面する課題など、日本社会が解決すべき喫緊の課題が多く含まれています。あらゆる分野において国際人権基準から遅れた日本の現状と、国連勧告への政府の誠意を欠く対応は、多くの人権課題の根本的原因であり、一日も早く委員会の勧告を履行し、現状を改善する必要があります。

今回のウェビナーでは、元国連女性差別撤廃委員会(CEDAW)委員・委員長を務められた林陽子氏をお迎えし、CEDAW勧告の概要や意義、審査で問われた日本の課題、日本政府の対応の問題点についてお話し頂きます。また、選択的夫婦別姓、性と生殖に関する健康と権利、福島原発事故などについても、審査に関わったNGO関係者から発言をいただき、CEDAW勧告をどう受け止め、私たちがこれをどう生かしていくべきか、についてお話し頂きます。

【登壇者】

林陽子氏(基調講演)

弁護士。元国連女性差別撤廃委員会(CEDAW)委員(2008-2018 )、同委員長(2015-2017)。G7ジェンダー平等諮問会議委員(2018-2019)。(公財)市川房枝記念会女性と政治センター理事長(2023-現在)。

 

井田奈穂氏(トピック:選択的夫婦別姓)

一般社団法人あすには代表理事。企業広報、ライターとしての活動の傍ら、再婚での改姓をきっかけに、2018年選択的夫婦別姓の法制化を目指す当事者団体を創立。2023年法人化し、現職。800人を超えるメンバー登録者、経済・法曹団体などと地方会議・国会への陳情活動を協働。2024年国連女性差別撤廃条約に基づく日本審査にNGOとして参加、4度目のより強い改善勧告につなげた。ForbesJAPAN「いま注目のNPO50」に選出。共著に「選択的夫婦別姓は、なぜ実現しないのか?:日本のジェンダー平等と政治」(花伝社)。

福田和子氏(トピック:性と生殖に関する健康と権利)

日本でのSRHR(性と生殖に関する健康と権利)実現を目指す#なんでないのプロジェクト 代表。2021年にヨーテボリ大学公衆衛生学修士号を取得後、国連人口基金ルワンダ事務所にて難民キャンプのSRHR推進に従事。現在は東京を拠点にSRHRアクティビストとして活動し、#緊急避妊薬を薬局でプロジェクト共同代表やFIFTYS PROJECT副代表も務める。2024年6月より東京大学多様性包摂共創センター特任研究員。

徳永恵美香(トピック:福島原発事故の被災者の権利)

ヒューマンライツ・ナウ

【日時】2025年2月28日(金)19時~21時

【開催方法】Zoomによるオンライン開催

【参加費】無料

【参加申込方法】Peatixのこちらのページから

【申込締切】2025年2月28日(金)18時

【問い合わせ】maromi.martinez@hrn.or.jp