プレスリリース: 第四回・世界子どもの日中高生映像スピーチコンテスト

 

 2018年11月5日

ヒューマンライツ・ナウ

 第四回・世界子どもの日中高生映像スピーチコンテスト

ヒューマンライツ・ナウが主催する第四回・世界子どもの日スピーチコンテストには

12人の中高生にご応募をいただきました。

ご応募に心より感謝いたします。

それぞれの思いの詰まったスピーチをいただき、審査委員により本日、審査があり、

以下のとおり入賞者が決定しました。

 

1位 山田寧々さん

2位 ネウパネ サミサさん 福田愛莉さん

3位 久米達希さん

 

第一位  山田寧々さん。

教育の必要性と子どもの権利に関するスピーチです。

自分の体験を踏まえた語り口のテンポのよいスピーチで、

問題意識が高く、話の組み立てもよく、伝える力、聴衆に伝える力、

プレゼンテーション能力も抜群に高いということで優勝となりました。

 

第二位は ニュウパネ サミサさん

故国、ネパールにおける性暴力被害をテーマとしたスピーチです。

2016年に日本に来られたというのに、日本語が上達され、難しい日本語を使いこなしてスピーチをされました。

等身大の目線で女性の権利を語り、状況描写が生々しく、訴えかける強さがあり、幅広い年代に伝わる表現力を持っています。

自分でも貢献していきたいという意思が示されたことも高評価につながりました。

 

もう一人の第二位は、福田愛莉さん

東日本大震災から7年という記憶が薄れゆく中、一貫して被災地と関わってきた

思いをスピーチされました。

現場に足を運ぶ意義を確認させ、埋もれた課題を自分の人生と重ね合わせながら語れる強さが高評価となりました。

知ろうとする意欲と現場に出向く行動力、小さな声や言葉に気付くところも素晴らしく、

忘れてはならない足元の問題を改めて考えさせる内容でした。

 

第三位は久米達希さん

フィリピンにルーツを持つ久米さんは、元気がよく、力強いスピーチの姿勢が好印象です。

SDGsの理想を体現し、時代性を感じさせる内容のスピーチで、そうした者を10代の子が語ることに希望を感じました。

スピーチの方向性はポジティブで、困難を乗り越えて、積極的にコミュニケーションをしていこうとする意欲も高く評価されました。

 

入賞しなかった皆さんも、応募してくれて嬉しく思います。

外国にルーツを持つ中高生が言葉のハンディにもかかわらず多数応募してくれました。

今後、スピーチの練習をするなかで、より上達していくことが期待されます。

 

審査委員は、外部審査委員として、堀潤氏(フリージャーナリスト、8bitNews) 中島早苗氏(フリー・ザ・チルドレン・ジャパン)に参加いただき、

HRNからは、濱田邦夫氏(弁護士、HRN運営顧問)、三浦まり氏(上智大学教授・HRN理事)、小笠原友輔氏(弁護士・国内人権チーム)

が加わり、5名で審査いたしました。

 

今後、審査委員の堀潤氏が入賞者にスピーチ指導をされ、優勝者は

HRNが開催する世界子どもの日ユースフェスティバル閉会式にてスピーチを披露する予定です。

また、HRNでは、入賞者全員を同フェスティバルにご招待し、同フェスティバル会場でスピーチ映像を上映するほか、12月10日の世界人権デーまでに、ユーチューブ上に入賞者のスピーチ動画を公開させていただきます。また、応募者の皆様全員に参加賞をお送りいたします。

是非、多くの方に視聴いただき、応援いただければ幸いです。

「声をあげる」「自ら考え、行動する」姿勢に同世代の皆さんや大人も、共感し、影響を受けていただけることを心より期待しています。