【声明】ヒューマンライツ・ナウは、国連人権理事会で、シリアの人権問題等について発言しました

ヒューマンライツ・ナウは9月9日から始まった、第24会期国連人権理事会に参加、10日には、「武力紛争下における子ども」という集中討議において、「イラク戦争が子どもたちの命を奪い、今も苦しめ続けている教訓に世界は学ぶ必要がある。シリアへの軍事介入は、紛争の平和的解決につながらず、さらなる子どもたちの犠牲と人権侵害の連鎖を生む危険性が高い」と軍事介入に反対。国際社会が外交による解決への努力を強めること、いずれの紛争当事者をも支援しないこと、化学兵器使用を含むすべての戦争犯罪の不処罰を克服するため、国際刑事裁判所への付託を求めました。

同時に、2013年初頭に実施した、イラク戦争後の子どもたちの先天性障がいに関するファルージャ現地調査報告について言及。有害兵器を使用した米国・英国の責任ある対処を求めました。
また、9月11日、震災から2年半の今日、「有害廃棄物、水と衛生に関する権利」に関する集中討議では、福島原発事故後、今も深刻な汚染水が国境を越えて世界に害をもたらしていると警告、他方で、国内では、43人もの子どもが甲状腺がんと診断または疑われているにもかかわらず、高線量地域に多くの人が避難の支援もなく生活しており、国連グローバー勧告の受け入れを日本政府が拒絶していること、さらに、被災者の声をほとんど聞くことなく原発事故被災者支援に関する極めて不十分な施策を国が決定しようとしている事態を指摘。
国内外を問わず、環境と健康を脅かしている深刻な問題に対処するため、有害廃棄物/ 水と衛生に関する特別報告者の来日調査を求めました。