ヒューマンライツ・ナウ震災プロジェクト・チームによる、
2011年4月・5月東日本大震災被災地現地調査報告書が
完成しましたのでUPいたします。
国際人権NGOヒューマンライツ・ナウの震災プロジェクト・チームは、
2011年4月29日~2011年5月8日にかけて、東日本大震災に被災し、
また原子力発電所の事故の影響を受けた福島県および宮城県の
被災地および避難所に訪問し、現地の被災者・避難者・避難勧告を
受けている人、その他影響を受けている人々の人権状況を調査しました。
その結果、憲法、災害救助法、国際人権法、避難者・災害被害者に
対する国際的な保護ガイドラインが示唆する人権保障が十分に実現
せず、由々しき事態であることが判明しました。
また、被災者からは復興に向けた様々な願いが語られており、今後の
復興過程に被災者が参加し、被災者の声が十分に反映される必要性が
あることが明らかになりました。
本報告書は、いち早く被災地の声を伝えようということで、ヒューマン
ライツ・ナウの通常の報告書と異なり、聴き取りをそのまままとめた
ものとなっています。
ヒューマンライツ・ナウでは、現地調査に基づく政策提言を行って
いますが、今後も、被災者、特に脆弱な立場に置かれた方々の
人権が尊重されるよう、復興過程において被災者の声が反映されて
いくよう、提言活動を続けていく予定です。
特定非営利活動法人ヒューマンライツ・ナウ
震災問題プロジェクト・チーム