【意見書】カンボジア特別法廷への提言「集団被害者訴訟の実務 〜日本の集団訴訟の経験からECCC被害者参加への提案〜」

HRNは、クメール・ルージュ時代の重大犯罪を裁くカンボジア特別法廷(ECCC)では、 平和構築のプロセスにあるカンボジアでの国民和解という観点からも、被害者参加が重要であることを繰り返し述べてきました。

ECCCでは、HRNが提言した被害者参加の制度が認められています。ECCCでは、これから本格的に被害者参加の制度や実務を作り上げ、発展させていくことになります。

HRNは、ECCCでの被害者参加の手続の参考にしてもらうべく、日本の集団訴訟の実務経験をまとめたレポートを作成し、あわせてその経験を踏まえた提案を行うことにしました。

レポートでは、薬害スモン訴訟、HIV(薬害エイズ)訴訟、新横田基地訴訟、ハンセン病訴訟、薬害肝炎訴訟、中国「残留孤児」訴訟、原爆症認定訴訟の7つ、の訴訟を取り上げ、①集団訴訟における被害者組織・原告団や弁護団のありかた、②被害者を立証する方法、③被害者の秘密・プライバシーの保護、に焦点をあてて、実務的な工夫などを紹介し、その経験をふまえたECCCへの提案を行っています。

ECCCが、真に被害者の、そしてカンボジア国民のためのものとなるよう、HRNは、引き続き、この法廷の動きをモニターするとともに、関係者への提言などを行っていきます。

意見書全文(日本語、PDF189.5KB)>>

KRT_Mass_Victims_Litigation_HRN_jpns.pdf

意見書全文(英語、PDF237.2KB)>>KRT_Mass_Victims_litigation_HRN_eng.pdf