ヒューマンライツ・ナウは2017年10月28日、29日の2日間に渡り、「国際人権アカデミー」を開催しました。ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。
28日は、国際人権法や国際協力についてのセミナーをメインに行いました。
まずは、建石真公子氏より人権法・人道法の入門講座からはじまり、人権の基礎知識へのわかり易いイントロダクションになりました。
次に、ヒューマンライツ・ナウを創立し、現在事務局長をつとめる伊藤和子氏のセミナーでは、ヒューマンライツ・ナウのミッションや、これまでの活動事例、そして今後ヒューマンライツ・ナウが目指す活動について聞けました。
続いて、ワールドビジョン・ジャパンの柴田哲子氏よりSDGs(Sustainable Development Goals/持続可能な開発目標)の説明とそれに関連するアドボカシー活動の具体事例についてお話していただきました。
そして初日最後の講義は、 ビジネス・人権資料センタービジネス 日本代表 高橋宗瑠氏による「ビジネスと人権保障」についてでした。強制労働や児童労働など、企業にまつわる人権を侵害する問題、そして日本企業の立ち位置、さらにご自身のキャリア経験もふまえた、非常に幅広く考えさせられるお話で一日目を終わることができました。
2日目の午前中は、小川隆太郎氏から国連人権のメカニズムとNGOの役割についてのセミナーから始まりました。人権保障の実効化に関わる国連のさまざまな機関や組織のシステムを説明してくれました。
次に、ケイド・モズリー氏より人権法とアドボカシーのフィールドで活躍するための英語入門講座が開かれました。
イベント最後の講義では、国際人道法・国際刑事法弁護士の須田洋平氏から「ジュネーブ条約の歴史と国際刑事法の発展」について、最近の戦争犯罪の事例としてアフガニスタンやシリアのケーススタディ、そして最後に、ロヒンギャ問題に関するワークショップがありました。参加者はグループに分かれて、人権NGOとしてどのようなアドボカシーをするべきかを考え、発表してもらいました。活気的なディスカッションもあがり、2日間を通して学んだことを楽しく活かせる場面になりました。
最後に、2日間参加していただいた方に、ヒューマンライツ・ナウアカデミー修了証書を授与して、イベントは幕を閉じました。