【イベント報告】「からだとこころを大切にするヨガワークショップ ― 自分を大切にすることから考える『性的同意』」

2026年5月16日、ヒューマンライツ・ナウ女性の権利プロジェクト・ユースチームは、30歳以下のユースを対象にしたイベント「からだとこころを大切にするヨガワークショップ ― 自分を大切にすることから考える『性的同意』」を東京都内で開催しました。

本イベントには約20名のユースが参加し、助産師・ヨガ講師・性教育講師として活動する石田梨恵子先生をお迎えして、「性的同意」と「自分を大切にすること」のつながりについて学びました。

 

「性的同意」はYES・NOだけではない

前半のミニセッションでは、石田先生から性的同意についてのお話がありました。

性的同意とは、相手の明確な「YES」があること、そしてその意思はいつでも変えてよいものであること。また、沈黙は同意ではなく、人は恐怖や緊張によって身体が固まり、声が出せなくなることもあると説明がありました。

さらに、「嫌なら言えばいい」という言葉の背景にある難しさについても考えました。相手を傷つけたくない、空気を壊したくない、嫌われたくない――そうした気持ちから「NO」を言えない人は少なくありません。石田先生は、そうした反応を個人の弱さとして捉えるのではなく、育った環境や人間関係、社会的な要因も含めて理解することの大切さを伝えてくださいました。

参加者からは、「性的同意について知識としては学んだことがあったが、『身体が固まる』という反応について初めて知った」「相手だけでなく、自分の気持ちを大切にすることが同意の出発点だと感じた」といった感想が寄せられました。

ヨガを通して、自分の感覚に耳を傾ける

後半はヨガセッションを実施しました。

石田先生のやさしいガイドのもと、参加者は呼吸を整えながら身体をゆっくり動かし、「今、自分はどう感じているだろう」「心地よいだろうか」「無理をしていないだろうか」と、自分自身の感覚に意識を向けました。

普段は忙しさの中で見過ごしてしまいがちな身体からのサインに気づき、「少し苦しい」「安心する」「気持ちいい」といった感覚を丁寧に味わう時間となりました。

性的同意について考える際にも、自分自身の感覚や気持ちに気づくことは大切です。ヨガを通して身体と向き合う体験は、ミニセッションで学んだ内容をより深く理解する機会となりました

 

自分を大切にすることが、相手を大切にすることにつながる

イベントの最後には、参加者同士で感じたことを共有しました。

石田先生からは、「自分を大切にすることは決してわがままではないこと」「自分の『嫌だ』も『心地いい』も大切にしてよいこと」、そして「自分を大切にできる人は、相手のことも大切にできる」というメッセージが伝えられました。

今回のワークショップは、性的同意を権利やルールとして理解するだけでなく、自分のこころとからだの声に耳を傾けながら考える機会となりました。

ヒューマンライツ・ナウ女性の権利プロジェクト・ユースチームでは、これからも若い世代が安心して学び、対話できる場づくりを続けていきます。ご参加いただいた皆さま、そして石田梨恵子先生、ありがとうございました。