ウェビナー「デジタル性暴力の現状と世界の動向」

インターネットやソーシャル・メディアの普及により、意に反した性的画像・動画の流出や拡散問題は大勢の人を苦しめています。リベンジポルノ、セクストーション(性的脅迫)、オンライングルーミング、AV出演強要、盗撮などの被害によってネット上に流出した性的画像・動画は、半永久的に拡散され続け、被害者に深刻な人権侵害を及ぼします。それに加え、AIテクノロジーの急速な発達と普及により、ディープフェイクポルノ画像・動画の作成が誰でも簡単にできる問題などが深刻化する中で、規制が追いつかない現状があります。

今回のウェビナーでは、日本国内で性的画像・動画の削除を熱心に進められてきた特定非営利活動法人ぱっぷすの理事長である金尻カズナ氏から、日本におけるデジタル性暴力被害の状況や削除面の課題についてお話し頂くほか、広島大学准教授でNPO法人全国女性シェルターネットおよび性暴力被害者サポートひろしまで代表を務める北仲千里氏から、「テクノロジーを悪用したジェンダーに基づく暴力(Technology-facilitated gender-based violence, TFGBV)」についてもお話し頂きます。また、ヒューマンライツ・ナウの伊藤和子副理事長からは、デジタル性暴力や企業の責任等について人権的観点からお話しします。

【開催日時】2025年12月11日(木)19時~

【開催方法】オンライン(Zoomウェビナー)

【申込方法】こちらのPeatixページから

【申込締切】2025年12月11日(木)18時

【登壇者プロフィール】

●北仲千里氏

NPO法人全国女性シェルターネット共同代表。広島大学ハラスメント相談室准教授(専門は社会学)。NPO法人性暴力被害者サポートひろしま代表理事。

●金尻カズナ氏

特定非営利活動法人ぱっぷすの理事長。2004年からアダルトビデオを含むポルノ被害の深刻さを社会に訴えるために社会活動を始め、セクシャリティをめぐるさまざまな問題について取り組む。2011年以降、ネット社会によってこれまでとは次元の違う性暴力・性被害が起きており、AV出演や性産業で困った問題に直面された方への相談支援、リベンジポルノ・子どもポルノの被害相談支援など「デジタル性暴力」をめぐる相談支援に携わっている。

【プログラム】

●開会の挨拶(HRN)

●「デジタル性暴力の現状と課題」金尻カズナ氏による講演(40分)

●「デジタル性暴力を含むTFGBVへの対策、誰がどのような役割を担うのか?」北仲千里氏による講演(40分)

●  質疑応答

●  閉会の挨拶(HRN)

【問い合わせ】maromi.martinez@hrn.or.jp