8月3日(木)開催「パーム油と人権ー生産現場で起きていることー」
企業の海外進出にともない、進出先の生産拠点では、労働者や地域住民に対する深刻な人権侵害や環境汚染が見られる地域が少なくありません。日本がアジアで展開するビジネスは、アパレル、スポーツ、食糧、木材等、多岐にわたります。HRNはこれまで、日本企業の取引先の労働者の人権や環境が守られるよう、アジアの開発途上国を中心に調査・提言を続けてきました。
このたびHRNは、地球・人間環境フォーラムの飯沼佐代子氏とレインフォレスト・アクションネットワーク日本代表部の川上豊幸氏、HRN会員の齋藤誠弁護士をお招きして、「パーム油と人権」をテーマにした勉強会を開催します。需要の急速な拡大とともに生産量が拡大したパーム油。パーム油の世界最大の生産地である東南アジアでは、パーム・プランテーションが急速に拡大し、森林生態系や住民の土地利用の驚異になっています。さらに、農園内における労働者の人権が深刻な状況にあります。このような現状を踏まえて、飯沼氏には「パーム油の環境・社会問題」、川上氏には「パーム油と人権を巡るNGOと企業の動き」というテーマでそれぞれお話をいただき、会場から質疑応答も受け付けます。
2016年11月、日本政府は、国連ビジネスと人権に関する指導原則の国内行動計画を策定することを決定しており、今後どのような国内行動計画が策定されるか、そしてどのような策定プロセスで進んでいくのかが注目されています。この機会に、是非パーム油をめぐる様々な問題について皆さんに考えていただくきっかけになればと思っております。多くの皆さんのご参加をお待ちしています!
日時/2017年8月3日(木)19:15~21:00(開場19:00)
会場/JICA地球ひろば セミナールーム600
〒162-8433東京都新宿区市谷本村町10-5(JICA市ヶ谷ビル内)地図
- JR中央線・総武線 「市ヶ谷」 徒歩10分
- 東京メトロ有楽町線・都営地下鉄新宿線 「市ヶ谷」A1番/4番出口 徒歩10分
- 東京メトロ有楽町線・南北線 「市ヶ谷」6番出口 徒歩8分
参加費 1,000円
【スピーカー】
◇飯沼佐代子(地球・人間環境フォーラム)
信州大学農学部森林科学科卒業・農学研究科修了。
コミュニティによる自然資源の持続可能な利用を中心的なテーマに、90年代後半から2004年まで
北タイで主にメコン・ウォッチスタッフとして活動。
帰国後アジア太平洋資料センター(PARC)を経て現職。
違法伐採対策の法制化キャンペーンや、持続可能な森林利用に関する調査・提言活動に取り組む。
2011年に環境NGO6団体でプランテーション・ウォッチを組織し、主にパーム油生産地における
環境・社会問題の調査、提言活動と普及啓発に携わる。
◇川上豊幸(レインフォレスト・アクション・ネットワーク日本代表)
神戸大学大学院国際協力研究科満期退学後、博士(経済学)取得。
2005年よりレインフォレスト・アクション・ネットワーク日本代表。
熱帯林行動ネットワーク 運営委員。
紙パルプ生産のための木材伐採問題に取り組み、責任ある調達のためのサプライチェーン管理、
認証制度の改善等に携わる。2011年よりプランテーション・ウォッチに参画し、パーム油問題にも取り組む。
最近は、これらの森林問題について金融面からの問題解決にも取り組んでいる。
◇齋藤誠(弁護士、ヒューマンライツ・ナウ会員)
【参加申込】
参加申込フォームよりアクセスし、必要事項記入の上、お申込みください。
上記からお申込みができない場合は、HRN事務局(info@hrn.or.jp)宛に、件名を「8/3 勉強会参加希望」として、
お名前、ご連絡先を明記の上、お申し込みください。
※当日参加も可能ですが、人数確認の為できるだけ事前のお申込みにご協力いただけますと助かります。
<主催>
認定NPO法人 ヒューマンライツ・ナウ(HRN)