AV出演強要被害にあわないための啓発プロモーションビデオ
◇◇「あなたがいやなら断ることができます」◇◇
が完成、公開します。
国際人権NGOヒューマンライツ・ナウは、このたび、アダルトビデオ出演強要被害を防止するために、啓発プロモーションビデオ「あなたがいやなら断ることができます」を作成、8月8日付で公表いたしました。
この計画は、ヒューマンライツ・ナウが、AV出演強要被害を実名で告発されたユーチューバーのくるみんアロマさんと語り合うなかで構想され、2016年12月からJapan Givingで開始したクラウドファンディングで共感して下さった皆様からいただいた温かいご寄付によって実現の運びとなりました。
そして幸運なことに、撮影・制作に悩んでいたところ、株式会社ジェイツ・コンプレックスの甲斐浩次様をディレクターとするクリエイターの方々が撮影・制作を御厚意でお引き受けくださり、素晴らしいチームワークで完成まで進めてくださいました。
そして、ジャーナリストの堀潤さん、ライターの小川たまかさん、そして若く有望で、心ある俳優の方々のご協力を得て完成に至りました。
出演いただいたのは、登場順に、
倉垣まどかさん(女優)、
小菅怜衣さん(女優)、
矢崎希菜さん(女優 高校二年生)、
上杉勇輝さん (俳優) 、
原拓麻さん(俳優・モデル)、
末原拓馬さん(俳優・脚本家、劇団「おぼんろ」主宰)、
くるみんアロマさん(ユーチューバー)、
小川たまかさん(ライター)
の皆様で、おひとりおひとりからとても素晴らしいメッセージをいただきました。皆様に心より感謝申し上げます。
私たちは、AV出演強要被害の問題に関して2016年3月に調査報告書を公表以来、被害者の方々、支援団体の皆様と連携し、被害防止、根絶のために様々な取り組みを進めてきました。この問題では、今年5月にようやく政府が本格的な対策を決定しました。しかし、まだ対策は実態に追いついていないと実感しています。
そのなかでも特に重要な課題のひとつは、被害防止の啓発活動だと私たちは考えます。
ひとりでも被害者が出るのを防ぎたい、一人で困って誰にも相談できない方に想いを届けたい、被害を経験したくるみんアロマさんと、被害を受け止めてきたヒューマンライツ・ナウだからこそ皆さんに伝えられる、伝えたいメッセージをひとつひとつ言葉にし、啓発ビデオを作成しました。
ビデオでは、被害の事例、悪質業者の強要の様子、被害にあわないため、被害から抜け出すための方法などの情報を提供しています。
ここで私たちが特に伝えたいのは、
タイトル:「あなたがいやなら断ることができます」というコアなメッセージです。
同時に、「あなたは悪くありません」「あなたには幸せに生きる権利があります」「あなた自身が大切にされない場所に居続けるべきではありません」などの言葉も伝えたいと思います。
一人でも多くの若い人たちに、このビデオのメッセージが届くよう、是非拡散していただきたく、よろしくお願いいたします。
(ヒューマンライツ・ナウ事務局長 伊藤和子)
以上