カンボジア特別法廷 法廷の内部規則案(ECCC Draft Internal Rules)を発表

2006年11月3日、カンボジア特別法廷は、法廷の内部規則案(

IR_ECCC_Draft-Internal-Rules.pdf)を発表しました。

 この規則案には、HRNの提案に沿った被害者の手続参加と補償措置を求める権利が盛り込まれています。内部規則案では、これらの権利に関する諸規定が提示され、特別法廷の事務局に被害者に対応する新たな部局を設置することが提案され、また手続に参加する被害者は代理人リストから代理人を選任できる仕組みも提案されています。

 HRNは、この規則案が、カンボジア刑事手続き及び国際基準に従って重大人権侵害の被害者の参加・補償措置要求の権利に道を開いたことを歓迎するものです。
 全ての特別法廷裁判官が出席した会議が11月20日から25日まで、プノンペンで開催され、内部規則が確定される予定です。市民社会は、2週間の期間内にパブリック・コメントを寄せることができるとされています。
 HRNとしては、内部規則案を綿密に検討し、必要に応じてパブリック・コメントを提出する予定ですが、この内部規則と現実のギャップを埋める努力を現地のNGOなどとも協力して行っていきたいと考えています。