子ども・少女の権利

児童労働、人身売買、健康被害、紛争下での犠牲・・・。世界各地で、子どもたちはいまも、人権侵害に最も脆弱な立場にあります。
また、少女たちは、幼児婚、少女売春、教育の機会の剥奪、女児殺しなど、特に人権侵害に晒されやすい立場に置かれています。
ヒューマンライツ・ナウは、子ども・少女に対する人権侵害について、事実調査を行い、子どもの権利擁護の政策提言を行ってきました。
ヒューマンライツ・ナウはアジア・ガールズ・キャンペーンに参加し、少女のエンパワーメントを求めています。

活動事例:インド  児童労働

children_01インド北東部のメガラヤ州では、7万人ともいわれる子どもたちが、命を落とすことも後を絶たないような危険な炭鉱で、奴隷のような労働を強要されていました。子どもたちの多くは、バングラデシュやネパールから人身売買で連れてこられていました。HRNは現地人権団体とともに2010年に事実調査を実施、デリーで記者会見を開催し、炭鉱での児童労働をなくすよう訴えました。私たちの調査結果はインド国内や国連からも注目を集め、事態は改善に向かいました。2014年、インドに新設された「緑の裁判所」の決定で、有害なメガラヤ州の炭鉱は閉鎖となり、この最悪の児童労働の解決へ大きく前進しました。

活動事例:イラク 戦争後の子どもの健康

children_02HRNはまた、イラク戦争による人権侵害にも光をあて、特に戦争で使われた兵器の影響で新生児に先天性障がいが多発している事実を報告書として公表、その調査結果と提言が国際的な注目を集めました。

活動事例:児童ポルノ

ヒューマンライツ・ナウは2016年9月、1年以上かけて調査を進めてきた日本における児童ポルノに関する調査報告書を公表しました。
「日本では今も児童ポルノと疑われる作品が店舗やインターネットを通じて入手可能な状態にある」「日本には児童買・ポルノ禁止法が制定されているが、被写体の年齢を確認するメカニズムがないため、法律は絵に描いた餅になっている」とし、捜査当局に「ゼロトレランス」の姿勢で臨むこと、年齢確認を含む新たな法制度の導入を国会に求めることなどを提言し、大きな注目を集めました。未だ児童ポルノ根絶には道半ば、私たちの知らないところで児童ポルノへの出演によって搾取され、大きな心の傷を負う子どもたちがいるのかもしれません。ヒューマンライツ・ナウでは、調査と提言をもとに、児童ポルノの実効的な規制により、子どもを保護することを引き続き求めていきます。

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