SDGs×HRN
持続可能な開発目標(SDGs)とヒューマンライツ・ナウ

SDGs

持続可能な開発目標(SDGs)は,2001年に策定されたミレニアム開発目標(MDGs)の後継として,2015年9月の国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」にて記載された2016年から2030年までの国際目標であり、17の目標とこれを具体化した169のターゲットを達成することにより、持続可能な世界、誰もが取り残されない社会の実現をめざしています。

国際人権NGOヒューマンライツ・ナウはこの目標を支持し、活動を通じてこの目標の達成、誰も取り残されない社会を実現したいと考えています。国際人権NGOヒューマンライツ・ナウは6つのビジョンをもって活動しており、それは国連が定めた持続可能な開発目標と重なっています。

1.戦争被害をなくす

戦争は最大の人権侵害を生み出しています。ヒューマンライツ・ナウは国連協議企画を2012年に取得し、ニューヨークやジュネーブの国連の会合で活発に討議に参加。非人道的な武器の使用を規制し、いかなる状況でも国際人権法、人道法が守られ、罪のない人命の犠牲をなくすため国際社会のルール作りを国際社会にはたらきかけています。また、紛争の要因である搾取、暴力、差別と迫害、抑圧をなくす(下記のビジョン)を通じて紛争のない社会の構築をめざしています。

SDGs
16.1:あらゆる場所において、全ての形態の暴力及び暴力に関連する死亡率を大幅に減少させる。
具体例

2 搾取をなくす

女性や子どもに対する性的搾取、人身売買、児童ポルノの根絶のために、調査やキャンペーン活動を行い、社会を変えてきました。
また、グローバルに展開されるビジネスはそのサプライチェーンで移民、女性、児童などをはじめ、弱い立場の人たちを低賃金の過酷労働で搾取し、現代奴隷といわれる状況におかれています。ヒューマンライツ・ナウはビジネスセクターに働きかけ、ビジネスの過程で起きる搾取、現代奴隷、強制労働、児童労働などをなくすためのルール作りを進めています。

SDGs
5.2:人身売買や性的、その他の種類の搾取など、全ての女性及び女児に対する、公共・私的空間における、あらゆる形態の暴力を排除する。
8.7:強制労働を根絶し、現代の奴隷制、人身売買を終らせるための緊急かつ効果的な措置の実施、最悪な形態の児童労働の禁止及び撲滅を確保する。2025年までに児童兵士の募集と使用を含むあらゆる形態の児童労働を撲滅する。
8.8:移住労働者、特に女性の移住労働者や不安定な雇用状態にある労働者など、全ての労働者の権利を保護し、安全・安心な労働環境を促進する。
具体例

3 暴力をなくす

ヒューマンライツ・ナウは、子どもや女性などの弱い立場に立つ人たちへの暴力をなくすために活動しています。

SDGs
16.2:子供に対する虐待、搾取、取引及びあらゆる形態の暴力及び拷問を撲滅する。
5.2:人身売買や性的、その他の種類の搾取など、全ての女性及び女児に対する、公共・私的空間におけるあらゆる形態の暴力を排除する。
具体例

4 差別をなくす。

女性、LGBT、障害、人種などによる差別の根絶のために活動しています。

SDGs
5.1:あらゆる場所における全ての女性及び女児に対するあらゆる形態の差別を撤廃する。
10.2:2030年までに、年齢、性別、障害、人種、民族、出自、宗教、あるいは経済的地位その他の状況に関わりなく、全ての人々の能力強化及び社会的、経済的及び政治的な包含を促進する。
具体例

5 抑圧をなくす。

表現の自由の抑圧、人権活動家や市民社会、民主化を求める人々への弾圧に対し抗議し、自由を求めて声を上げる人々を応援します。

SDGs
16.10:国内法規及び国際協定に従い、情報への公共アクセスを確保し、基本的自由を保障する。
具体例

6 未来を育てる

人権を抑圧されている国と地域に住む人の多くが、人権とは何かについて学ぶ機会すら与えられていません。私たちは、若い世代に対する人権教育の支援を通じて、その国に生きる人たち、特に若い世代が自分たちで社会を変えるちからをつけることを応援します。

SDGs
4.7:2030年までに、持続可能な開発のための教育及び持続可能なライフスタイル、人権、男女の平等、平和及び非暴力的文化の推進、グローバル・シチズンシップ、文化多様性と文化の持続可能な開発への貢献の理解の教育を通して、全ての学習者が、持続可能な開発を促進するために必要な知識及び技能を習得できるようにする。
具体例