【News!】国連人権理事会が人権理事会第35会期に向けて国連表現の自由特別報告者の報告書を公表

2017年5月29日に国連人権理事会は2016年4月12日から19日に来日した国連表現の自由特別報告者
デイビッド・ケイ氏が日本の表現の自由についての調査結果をまとめた報告書を公表しました。

報告書は日本のメディアが政府から直接的・間接的な圧力がかけられていることを指摘し、メディアの独立性や
ヘイトスピーチ、第二次世界大戦・従軍慰安婦などの教科書の記載について懸念を示すものです。

本報告書については来月6日からスイス・ジュネーブで開催される国連人権理事会第35会期において議論されます。

報告書はこちらからご覧いただけます。
Report of the Special Rapporteur on his mission to Japan

当該報告書を受けて、5月30日に日本政府は事実の誤認や不確かな情報に基づいた勧告だとして、
報告書の見直しを求める文書を国連人権理事会に提出しました。

日本政府の文章はこちらからご覧いただけます。
Report of the Special Rapporteur on his mission to Japan: comments by the State

国際人権NGOヒューマンライツ・ナウは6月2日にディビッド・ケイ氏をお招きして院内集会を開催します。
こちらの報告書についてもお話しいただく予定ですので、是非ご参加ください。

【院内集会】6/2 国連表現の自由特別報告者デビッド・ケイ氏を迎えて


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デイビッド・ケイ氏は米国出身。2014年8月、国連人権理事会から「意見及び表現の自由に対する権利の促進及び保護」に関する特別報告者に任命される。カリフォルニア大学アーバイン校ロースクールにて、国際人権法、国際人道法を教え、国際正義に関するリーガル・クリニックの長を務める。主な研究分野は重大な人権侵害に対するアカウンタビリティー、武力の行使を規定する法律について。世界中の地方・中央政府、主要な国際NGO及び草の根レベルのNGO、国際機関、学術機関と協力。

-詳細については下記をご覧ください。
Special Rapporteur on the promotion and protection of the right to freedom of opinion and expression