【イベント】4/22 「中国の冤罪―内蒙古自治区・呼格吉勒図事件の紹介と今後の展望―」

「中国の冤罪―内蒙古自治区・呼格吉勒図事件の紹介と今後の展望―」
  ヒューマンライツ・ナウではこのたび、来日中の中国の王振宇弁護士を御招きして、中国におけるえん罪事件と刑事司法手続について学ぶ講演会を開催することとしました。日本の冤罪原因と中国の冤罪原因の共通性や異なる点中国の刑事司法手続の現状、改革の方向性などについて、王弁護士の経験に学びつつ、議論が出来る場となればと思います。是非御参加下さい。
 ■ 開催概要
 呼格吉勒図は1996年4月9日、内蒙古自治区フフホト市で殺害された女児の遺体の第一発見者だったが、フフホト市公安局新城分局にて自白を強要され、殺人犯と確定された。この頃、中国政府は「厳打」(厳しく、早く犯罪を取り締まる)という政策を推進しており、十分に証拠を検証することもなく犯罪を確定する行為が横行していた。本ケースは、62日という短い期間で死刑執行にまで至った。2014年11月になって再審の手続きを開始し、同年12月15日に無罪が確定したが、そのプロセスにおいて王振宇弁護士は被告の代理人として重要な役割を果たした。基調報告の後には、コメンテーターによる発言、質疑応答、フロアの参加者を交えての討論の時間を用意いたします。
 
【講師】
 王振宇弁護士(弁護士)
 
【コメンテーター】
 泉澤章 氏 (弁護士)
 伊藤和子  (弁護士、ヒューマンライツ・ナウ事務局長)
 
【日時】2015年4月22日(水)18:30-20:30
【場所】東京大学駒場キャンパス 2号館 308号室
【参加費用】 無料
【申し込み】 不要
(アクセス:http://www.u-tokyo.ac.jp/campusmap/map02_02_j.html)
 
【講師紹介】
 北京で義派法律事務所(Impact Law Firm)の代表を務める。「義派」は、社会的に影響を及ぼすと思われる訴訟を「影響性訴訟」と名付け、積極的に提起してきた。これまで担当した主な訴訟に、「B型肝炎患者就業差別訴訟」、「甘粛省徽県鉛汚染訴訟」、「崔英傑訴訟(「城管」と呼ばれる都市管理員を殺害した貧しい農村出身の男性をめぐる裁判)」、「北京市暫定居住証保持者の大学入試受験資格に関する訴訟」がある。
 弁護士を対象とする研修事業、環境問題等に関する政府情報公開請求や政治改革をめぐる提言も積極的に行っている。
 
【問い合わせ】
東京大学総合文化研究科 阿古智子
東京都目黒区駒場3−8−1   
メール:ako@waka.c.u-tokyo.ac.jp