【報告】東日本大震災から4年・ 不安と困窮を増す被災者 大船渡被災者アンケート 調査報告書

「東日本大震災から4年・ 不安と困窮を増す被災者 大船渡被災者アンケート 
調査報告書」を発表
認定NPO法人ヒューマンライツ・ナウ
震災問題プロジェクトチーム
-はじめに-
 東日本大震災から4年が経過しようとしている。
 東京を本拠とするヒューマンライツ・ナウ(震災問題プロジェクトチーム)は、今回、岩手県大船渡市の被災者の方々を対象としてアンケートを実施した。
 本アンケートは震災から3年半以上が経過した段階での集計であるが、まだ多数の被災者の方が仮設住宅での避難生活を余儀なくされており、また、仮設住宅に入居していない被災者も、様々な困難を抱えている。そこで、被災者の現状はどのようなものか、その実態を調査するとともに、現地での被災者の声をできるだけ拾い上げ、それを集計して、国や自治体等に対して勧告や提言を行う必要性があると考え、今回のアンケートを実施することとなった。
 アンケートを実施するにあたっては、地元のNPO法人夢ネット大船渡の方々に多大なるご協力をいただくことによって実施することができた。
 アンケートを実施した期間は、2014年9月から11月で、岩手県大船渡市の被災者57世帯の方々から回答をいただいた。
 ヒューマンライツ・ナウは、本報告書において、このアンケートの集計結果の分析を行うとともに、その結果を踏まえて、被災者の生活困窮に対する支援、高齢者や子どもの教育についての支援、住宅問題や高台移転のあり方等についての勧告を行う。