【活動報告】HRN、国会議員とともに、気仙沼仮設住宅の実態調査へ

ヒューマンライツ・ナウ事務局長伊藤和子は、6月16日、郡和子議員(総務省政務官)、
岡崎トミ子議員(民主党副代表)、今野東議員(民主党宮城県連会長)とともに、気仙沼
の仮設住宅での視察を行いました。

今回視察に訪れた仮設住宅は、今年2月と5月にヒューマンライツ・ナウが調査し報告
書を公表した、西八幡仮設住宅、赤岩テニスコート仮設住宅など、極めて深刻な状況の
仮設住宅です。今回の視察は、ヒューマンライツ・ナウの国会議員へのロビー活動の結果
実現いたしました。
ヒューマンライツ・ナウの調査報告書を深刻だと受けとめていただいた国会議員の皆様に
「是非、まず現地を見てほしい」と訴えたところ、急きょ実現したものです。
ハザードマップ
上に建ち、土砂崩れの被害後も危険防止の対策が打たれていない仮設、冬の寒さもしの
げず、支援が行き届かない、独居の高齢者の集中した仮設の状況など、過酷な実態を
視察していただき、このような仮設住宅で暮らす住民の切実な声を直接聞いてもらう機会
となりました。
 住民の方々からは、復興の目途がたたず、復興計画に関する十分な住民説明会も開催
されない、合意形成も進まず時間ばかりが経過する中、「もうお金が尽きてしまう、どうや
って暮してゆけばいいのか。市は生活保護を被災者に適用しないと聞いたが本当か」など
切実な声が上がっていました。
 国のスキームがあっても、基礎自治体によって有効に活用されず、最も弱い立場にある
被災者が犠牲になっている実情が浮かび上がりました。こうした事態は憲法25条が保障
されていないことを示すものであり、最終的には国の責任です。
今回の視察を踏まえて、
国会議員にきちんとフォローアップして改善につながるよう、これからもヒューマンライツ・
ナウは、政治に働きかけていきます。

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