HRNは、2008年8月20日から同月26日まで、中国のCenterforProtectionofRightsofDisadvantagedCitizens(社会的弱者のための権利擁護センター・CPRDC)に所属する7名の法律家による日本視察ツアーを受入れました。彼ら・彼女らは、いずれも中国武漢大学ロースクールの教授ないし講師で、本視察は、アジア地域における公益訴訟の経験を中国での実務ないし研究に活かすことを目的としたCPRDCのプロジェクトの一環として行われたものです。
日本では、東京及び北海道を案内する予定で、東京では、主に、環境、公害、薬害、消費者問題に関する公益(集団)訴訟の経験を伝えるべく、それぞれの分野において経験が豊富な弁護士との意見交換の機会を設定し、北海道では、過疎地対策として地元の法律家団体によって主催される無料法律相談会(北見市)や、公益訴訟の事件の現場等の視察を行いました。その他、公益訴訟に関わりのある裁判所関係者や市民団体との懇談の場も設けました。
今後、本企画がきっかけとなって、今後、アジア地域における公益訴訟に関する新たなネットワークが形成されることを期待したいと思います。