「クメール・ルージュ法廷 – 裁判傍聴レポート」
1970年代、カンボジアで大虐殺が行われたのをご存知ですか?
多くの人が強制労働、残虐な拷問を受け、殺されていきました。
その政治責任を問う、カンボジア特別法廷(略称 クメール・ルージュ法廷)
が2006年からスタートしました。ヒューマンライツ・ナウはこの法廷が、
真にカンボジアの平和構築や人権の確立・定着につながるよう、
様々な政策提言をしています。
この法廷の第一号事件、S21収容所の所長だった、ドゥック被告に対する事件終結し、
今後判決が出される見込みです。
そこで、この第一号事件のほとんどを傍聴されてきた、ジャーナリストの木村文さんが
日本に帰国されるにあたり、報告会を開催していただくことになりました。
30年以上経過してはじめられた特別法廷は、カンボジア社会にどのようなインパクトをもたらしたのか、
この法廷では被害者が当事者として参加し、事件について当事者として意見陳述する、という
ヒューマンライツ・ナウが求めてきた提言が実現をしましたが、その意義はあったのか、
法廷が直面する問題は何なのか、など、貴重な法廷傍聴の経験からみた
カンボジア特別法廷における正義の実現のプロセスと問題点を語っていただきます。
みなさまのご参加をお待ちしています。
◆日時:5月12日(水)19:00~21:00 (開場18:45~)
◆場所:法律事務所フロンティア・ロー
東京メトロ–銀座線虎ノ門駅1番出口より歩2分
(東京都港区虎ノ門1-17-1虎ノ門5森ビル8F)
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● 式次第
「クメール・ルージュ法廷のこれまでの経過と法的問題点」
山本 晋平(弁護士 ヒューマンライツ・ナウ カンボジア・プロジェクト)
「クメール・ルージュ特別法廷を傍聴して/心の復興としての裁判」
木村 文氏
● 木村文さんのプロフィール
木村 文(きむら・あや=カンボジア在住フリーランス記者)
1992年に朝日新聞社入社。山形、山口支局を経て、「記者交換制度」にて沖縄タイムスへ
1年間出向。沖縄普天間基地移転をめぐる名護市民投票など取材。2000年12月より
バンコクの特派員。2005年8月よりマニラ支局長(特派員)。2008年6月、帰国後に
朝日新聞を退職。翌年3月にカンボジアへ移住し、現地で発行する日本語・英語の
生活情報誌「ニョニュム」の編集長として、フリーランス記者として活動を開始。
1966年生まれ、43歳。
● クメール・ルージュ特別法廷とは
2006年7月から、国連とカンボジア政府の合意に基づくクメール・ルージュ特別法廷が動き出しました。
カンボジアではクメール・ルージュ政権の時代(1975-1979)に100万人以上が虐殺されたと言われていますが、
未だ責任者の処罰はなされていません。昨年11月、最初の被告人(カン・ケ・イウ)の公判が終結し、その判決
が今年中に出ると見込まれています。
本法廷は、外国人上級審判事として野口元郎検事が任命され、日本政府が同法廷設置費用の半額近くを
負担するなど、日本と関わりの深い法廷でもあります。
HRNは、本法廷が、国際基準に則り、真の正義(ジャスティス)が実現され、カンボジアの平和構築に貢献
できるような法廷となるよう、被害者参加の問題をはじめ様々な提言・アドボカシー活動を行っています。
山本晋平弁護士は、HRNでクメール・ルージュ裁判プロジェクトを担当しています。
●ヒューマンライツ・ナウとは:
法律家、研究者、ジャーナリスト、NGO関係者などの呼びかけで
2006年夏に発足した、日本を拠点とする新しい国際人権NGOです。
世界で起こる人権侵害への調査・報告・アドボカシー活動、
国連など国際社会におけるロビー活動、国内での国際人権基準の
啓発・国際人権基準の実現のための活動を行っています。
◆参加費:資料代 500円
◆お申し込み先:ヒューマンライツ・ナウ事務局
E-mail: info@ngo-hrn.org または FAX: 03-3834-2406
※会場の都合上、事前にご予約をお願い致します。
多くの皆さまにお会いできることを楽しみにしております。
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お問い合わせ≫
特定非営利活動法人ヒューマンライツ・ナウ
〒110-0015 東京都台東区東上野1-20-6 丸幸ビル3F
電話 03-3835-2110 Fax 03-3834-2406
連絡先 info@ngo-hrn.org
ウェブサイト http://hrn.or.jp/
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