2023年7月に刑法性犯罪規定が大きく改正されてから、今年で2年が経ちました。改正では「不同意性交等罪」の新設などが行われ、性的同意をめぐる法的明確化が進みました。
しかし、実際に裁判の場で「同意」がどのように評価されてきたのかを見渡すと、被害者の訴えが軽視されているように感じられる判決も少なくありません。
今回のイベントは、性暴力被害者支援情報プラットフォーム「THYME」 が主催し、認定NPO法人ヒューマンライツ・ナウ 女性の権利プロジェクト・ユースチーム が共催するオンライン企画です。
対象は ユース世代(30歳未満)。過去の判例を素材に、司法の課題や社会への影響について一緒に考えてみませんか?
扱う事例はいずれも改正前の法律で裁かれたものですが、それゆえに「なぜ改正が必要とされたのか」「司法の認識のどこに問題があったのか」を理解する上で重要です。
当日は、判決文をユース向けに噛み砕いた解説資料をもとにグループワークを行い、「ここがおかしい!」と感じる点を共有します。改正の意義と限界を、社会にどう根づかせるのかを考えるきっかけにしましょう。
【日程】
2025年9月28日(日)
【時間】
19:00~21:00
【開催方法】
オンライン(Zoom)
【参加対象】
ユース世代(30歳未満)
【タイムライン】
①オープニング
②THYME・HRN女性の権利プロジェクトユースチームによる問題提起
③判例読み込みワーク
└ 事件概要・判決理由・問題点を整理し「ここがおかしい!」を議論
④全体共有
⑤クロージング
【取り上げる判例】
那覇地裁判決 R6.11.22(準強制性交等致傷)
那覇地裁判決 R6.6.14(強制性交等致傷)
滋賀医科大生集団暴行事件(大阪高裁 R6.12.18)
職場わいせつ事件(大阪地裁 R7.3.6)
【注意点】
・本イベントは、THYMEの主催により、30歳未満のユース世代を主な対象としております。30歳以上の方にもご参加いただけますが、プログラムの半分(約65分)はユースディスカッションに充てられており、その間に一般向けの並行セッションは設けておりません。あらかじめご了承ください。
・判例資料は、法律用語を噛み砕いた解説プリントを用意します。
・法律論の正確さよりも「社会的な意味」や「ユースが感じるモヤモヤ」を重視します。法律を学んだことのない方も大歓迎です。
・本イベントでは、ユースの安心・安全な発言環境を大切にしています。ディスカッション中や、その内容を全体で共有する際には、話したくないことや触れられたくないことは無理に話す必要はありません。攻撃的または不適切な発言、その他安心できない雰囲気をつくる言動があった場合には、主催者の判断でご退出いただくことがありますので、あらかじめご了承ください。
【申込】
お申し込みはこちら
【申込締切】
2025年9月28日(日)18:00
【主催団体プロフィール】
性暴力被害者支援情報プラットフォーム「THYME」
性暴力被害からの回復過程で必要な支援情報や社会の側の課題を、当事者視点で発信するWEBサイト「THYME」を運営。 性暴力の防止や告発、センセーショナルな被害内容は注目されても、被害の「その後」をどう生きていくかという情報は世の中で浸透していません。
「知識はやさしさ」をコンセプトに、トラウマに関する心理教育・セルフケアプログラムを通して当事者に自己効力感を取り戻し、その人が回復の過程で重ねる選択をサポートします。
性暴力被害に遭ったらその先”終わり”ではなく、それぞれが必要なサポートを受けてその後を生きていける社会を目指しています。
【問い合わせ先】
rina.yasuda@hrn.or.jp
☆ユース世代ならではの視点で「同意」のリアルを考える場に、ぜひご参加ください!