【声明】プーチン大統領とルボヴァ=ベロヴァ大統領全権代表に対するICCの逮捕状発行を歓迎する

国際人権NGOヒューマンライツ・ナウは、ロシアの大統領ウラジミール・プーチンとマリア・ルボヴァ=ベロヴァ大統領全権代表(子供の権利問題担当)がウクライナの占領地域からロシアへの子どもの不法な国外追放と移送に関与に対するICC(国際刑事裁判所)の逮捕状の発行を歓迎する声明を発表しました。

【声明の概要】

ヒューマンライツ・ナウは、ロシアのプーチン大統領とルボヴァ=ベロヴァ大統領全権代表(子供の権利問題担当)がウクライナ占領地域からロシアへの子供の不法な国外追放および移送した戦争犯罪容疑に対する逮捕状を2023年3月17日にICCが出したことを歓迎し、支持する。

現在までに、戦争によって孤児になったり家族から引き離された19,500人以上のウクライナの子供たちが、ロシアの領土に強制移送されているほか、ロシア政府は現在、少なくとも 1,400人のウクライナ人の子供を「孤児」と見なし、金銭と引き換えにロシア人家族に引き渡していることが報告されている。

ICC のローマ規程の下では、民間人の不法な国外追放または移送は禁止されており、戦争犯罪とされている。したがって、HRNは ICC加盟国、特にこれまで協力に消極的であった南アフリカを含む加盟国に対し、逮捕状とローマ規程に基づく義務を遵守し、プーチン大統領とルボヴァ=ベロヴァ氏のいずれかが領土に入った際には拘留し、ICCのプロセスに協力するよう要請する。また、将来の説明責任の根拠として子供の強制移送および国外追放にを調査することに加え、ウクライナにおけるロシア軍のすべての戦争犯罪、人道に対する罪、他の違反に対し、ICCを含む信頼性のある関連・独立機関がさらなる調査をすることを支持する。

【声明のオリジナル版】(ダウンロードはこちら

Statement_on_ICC_Arrest_Warrants_for_Putin_and_Lvova-Belova_April_2023