7月1日(水) 19:30〜21:00、「〜クラファン応援〜みんなに知って欲しい!性犯罪に関する刑法の今とこれから」を開催しました。好評につき増枠を重ね、約100人もの方にご参加いただきました。
本ウェビナーでは、フリーアナウンサーでHRNプロジェクトサポーターの佐々木真奈美をファシリテーターに、Voice Up Japan代表の山本和奈さん・ライターの小川たまかさん・ヒューマンライツ・ナウ伊藤事務局長が、日本の性犯罪に関する刑法改正の重要性を議論しました。
小川さんは、「性犯罪とは性暴力の中のほんの一部で、全ての性暴力がなぜ性犯罪にならないのかという理由の一つに、刑法のハードルがとても高いから」と指摘。また、「日本の義務教育では性行為などについて教えないのにも関わらず、性的同意年齢が13歳に設定されているのは大人が矛盾を放置している。」と疑問を呈しました。
時効に関しても、「強制わいせつが7年、強制性交が10年の現在、例えば5歳で性虐待を受けた子は12歳までに訴えなければいけないのは非常に酷なこと。子どもが性虐待にあった場合は時効を成人まで延長している国や、時効のない国もある。色んな方法を考えることはできると思う。」として、性犯罪の時効の撤廃を検討してほしいと強調ました。
山本さんからは、「なぜ性暴力を受けた人が声をあげにくいのか」というお話しを中心に、刑法改正の重要性を語って下さいました。加害者に有利なシステムであるところに問題があるとして、刑法改正の必要性を訴えました。
伊藤事務局長からは、「現在の日本の法律では、性犯罪が成立する要件が非常に狭いし、暴行・脅迫はすごくハードルが高い。また、抵抗できないのが抗拒不能とされるが、それを決めるのはほとんどが男性の裁判官となっている。」など、日本の現状が語られました。
ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました!
なお、HRNのnoteで、イベントレポートを公開しています。
ぜひご覧ください。