#Metoo 声をあげられる社会に
ヒューマンライツ・ナウの活動のご報告とお礼・新年度の御挨拶
いつもヒューマンライツ・ナウの活動にご協力いただき、心より御礼申し上げます。
女性たちが今も差別や暴力に苦しみ、傷ついている、そんな現実を変えようと、昨年秋から世界的に#Metoo運動が発生しました。日本では、声をあげる女性が心無い二次被害にあうなど、声をあげることは容易ではありません。
HRNでは、日本の#Metooの先駆けとなった伊藤詩織さんを始め、声をあげた女性たちを応援したいと、2018年に入ってから2月23日の#Metooに関するイベント等、様々な活動を続けてまいりました。
3月にニューヨーク国連本部で国連女性の地位委員会が開催されるに当たり、ニューヨークに伊藤詩織さんを招聘した国連関連イベントを開催いたしました。
会員の皆様を中心に御寄付を募り、温かい御寄付によって3月15、16日にニューヨークでイベントを盛況のうちに開催させていただくことができました。
ニューヨーク日系人会のイベント(3月15日)、ニューヨークの国連女性の地位委員会のパラレルイベント(3月16日)はそれぞれ100人を超える大成功となり、数多く報道いただき、詩織さんの声を世界に届けることが出来ました。
また、国連本部でもこのたび記者会見を開催し、大きく報道されました。
3月16日の様子はこちらにご報告させていただきました。
http://hrn.or.jp/activity/13720/
このリンクから、当日の様子について動画で見ていただくことが出来ます。
3月15日の様子はこちらにご報告させていただいています。
http://hrn.or.jp/activity/13716/
また、記者会見の様子は毎日新聞のウェブ等で見ていだたくことが出来ます。
https://mainichi.jp/articles/20180317/dde/041/040/020000c
また、このNYでの機会に、ヒューマンライツ・ナウが毎年女性の人権活動家に対して贈呈しているAsian Activista Award を伊藤詩織さんにお送りし、表彰させていただきました。
その報告も是非ご覧いただけると幸いです。
この間の活動について、様々なメディア報道でも大きく報道されています。こちらから御確認いただけると幸いです。
こうした活動をすることができましたのも、支えていただき、御寄付をいただいた多くの方々のお力添えの賜物です。皆様のご厚情と応援に改めて心より御礼申し上げます。
詩織さんの声を受けて日本ではようやく、#Metooの声が上がり始めました。
財務省でのセクハラ問題が表面化し、メディア全体で隠ぺいされてきたセクハラが問題視されつつあります。また若い女性たちも声をあげ始めてくれています。
感無量の想いがありますが、女性やマイノリティの尊厳が大切にされる社会を実現する道のりはまだまだです。
ヒューマンライツ・ナウは今後とも、声をあげた勇気ある女性たち、被害にあわれた方々を一人にせず、社会を変える活動に取り組み、一人でも多くの方が声をあげられる社会をつくってまいりたいと考えています。
2018年4月よりはじまりました新年度も、そのような想いを新たに、女性や子どもの権利の問題に取り組み、AV出演強要、児童ポルノ問題の解決と併せ、性暴力全般について活動を強化していきます。併せて、武力紛争やビジネスの過程で犠牲にされる人々の権利を守るために取り組み、声をあげる人たちを応援していきたいと存じます。
どうぞ引き続き、ヒューマンライツ・ナウの活動を支えていただけると嬉しいです。
是非、登録未了の方は、会員またはマンスリーサポーターとしてHRNをご支援ください。
http://hrn.or.jp/donation/monthly_supporter/
そしてまた、伊藤詩織さん、そして声をあげる女性たちを応援していただくよう、心よりお願い申し上げます。
ヒューマンライツ・ナウ 事務局長 伊藤和子