【世界の人権・カンボジア】2007/11/21 国連法廷が元クメール・ルージュ幹部を戦争犯罪で「裁判所送致」 

(2007年11月20日)


 30年前の大量殺害その他の罪に問われているクメール・ルージュ幹部らを裁くカンボジアの国連支援の法廷は、カンボジアの元国家主席について、戦争犯罪及び人道に対する罪の容疑で送致を受け、司法捜査(予審)を開始した。

首都プノンペンに所在するカンボジア裁判所特別法廷(ECCC)の共同捜査判事(予審判事)は、1976年から1979年の間、当時のカンボジア、民主カンプチアの(国家幹部会)議長の地位にあったキュウ・サンパンに対して、昨日、司法捜査(予審)を発令した。

さらに、同判事らは、聴聞手続の後、サンパン氏を彼の公判までの間、仮勾留することも決定した。 ECCCは、本日、これとは別に、クメール・ルージュ政権下でトゥール・スレン収容所の長であったカン・ケック・イウ(通称ドゥック)の保釈に関する(公開の)審問手続を行った。検察官ロバート・ペティットは、開かれた透明性のある形で審理を進めていくという同法廷の意図がこの手続によって明らかになったことを望むと述べた。

ECCCは、国連とカンボジアによって署名された合意書の下で、独立の裁判所として設置され、カンボジア人のスタッフ・判事らと、外国人との混合で運営される。クメール・ルージュのために最大で300万の人々が命を落とした1975年4月17日から1979年1月6日の期間における、カンボジア法および国際法上の犯罪・重大な違反について、もっとも責任があるとみられている者たちを裁くことが同法廷の任務となっている。

“UN tribunal charges former Khmer Rouge leader with war crimes”
http://www.un.org/apps/news/story.asp?NewsID=24735&Cr=cambodia&Cr1=

 

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