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国連人権高等弁務官のルイーズ・アルブール氏は、5日間のネパール訪問に際し、人権を擁護すること、「不処罰」を終わらせること、古くから続く差別に注意を払うこと、の重要性を強調した。
滞在中、アルブール氏はコイララ首相、マオイスト議長、その他の政党の代表と会談する。また人権侵害の被害者や代理するグループのメンバーとも面会する。さらに首都のカトマンズを出て、地方に視察に行く予定である。
彼女はネパールの人権回復について、3つの目標を掲げた。ひとつは、失踪事件の解決を含め、深刻な人権侵害が罰せられずにいることを許さないこと、もうひとつは人権擁護の体制を強化するために法制度を機能させ刑事司法システムを充実させるということ、さらに永く続く差別と社会的阻害の問題を解決することである。
2006年11月21日、ネパール政府とネパール共産党(マオイスト)は、和平協定を結び、およそ1万5千人が死亡し10万人以上が避難を余儀なくされた10年の内戦に終止符を打つこととなった。 「紛争は終わったが、ネパールは移行期にあって重要な人権課題に直面している。国連人権高等弁務官事務所は、ネパール政府とネパール人民の両方と協力して、責任を果たしていく」とアルブール氏は述べた。
(出典) UN News “NEPAL: UN OFFICIAL UNDERSCORES CENTRAL ROLE OF HUMAN RIGHTS IN PEACE PROCESS”
(抄訳) http://www.un.org/apps/news/story.asp?NewsID=21288&Cr=nepal&Cr1=