【世界の人権・ネパール】2007/01/23 安全保障理事会がネパールの平和構築のための派遣団結成

*関連記事:世界の人権は今>【世界の人権・ネパール】2007/01/19 国連人権高等弁務官がネパールを訪問 http://hrn.or.jp/world/cat42/20070119/

 

安全保障理事会は本日、ネパールの平和構築を監督するために、UNMIN(国連ネパール政治派遣団)結成を決定した。同国は2006年11月に十年に渡る内戦状態に終止符を打ち、政府とマオイストが和平協定を結んだところである。

 決定は満場一致であった。事務総長特別代表を派遣団のトップとし、12ヶ月の任務につく。事務総長は、「短期間で成果を上げることを期待する。」と述べている。

 派遣団の主たる任務は第一に、包括和平協定に沿って、両勢力の武器と兵士を管理することであるが、もうひとつ重要なのは今年予定されている総選挙を成功させることである。UNMINは制憲議会選挙が自由で公平な環境のもとに計画、準備、実施されることを技術的に援助する。そのために選挙モニターチームを送る。

 安全保障理事会によると、ネパールの政府もマオイストも平和構築のために国連の援助を希望している。さらに理事会はネパール人民が平和と民主主義の復活を強く望んでいることを認識している。また女性、子ども、伝統的に阻害されてきた人々への特別な配慮が必要であると強調している。

 35人の先遣隊がすでにネパールへ行き、元戦闘員の武器の登録と保管を始めている。

(出典)UN News “Security Council establishes UN political mission in Nepal to help build peace”
(抄訳)
http://www.un.org/apps/news/story.asp?NewsID=21316&Cr=nepal&Cr1=