政府からの独立性を持ち、人権侵害の救済を担う「国内人権機関」。世界約120カ国に設置されていますが、日本には存在していません。こうしたなか、 検察、警察、入管など公的機関による人権侵害は後を絶たず、問題発覚後も独立性ある調査が実現していません。冤罪・違法な取り調べ・性暴力・収容中の虐待などが相次ぐ中、このような状況を変えることは急務です。
本ウェビナーでは、韓国の国内人権機関である国家人権委員(NHRCK)で2002年から調査官を務めるチェ・ウンスク氏をお招きし、NHRCK設立の経緯や役割、これまで携わった案件、制度の変化についてお話しいただき、検察等公的機関による人権侵害の調査の実情をお話しいただきます。
チェ・ウンスク氏は、警察、検察、公的機関による人権侵害が疑われる案件を担当する「市民的・政治的権利調査第1部」に長年所属。2024年には、調査を通して出会った人々の姿を描いた著書「『ふつう』の私たちが、誰かの人権を奪うとき」(平凡社)が日本でも出版されました。
韓国の事例を学び、日本の制度をどう変えるべきか、一緒に考えてみませんか。本ウェビナーでは、検察官のトップによる性暴力を告発し、第三者委員会設置を求めて活動している検察官のひかりさん、名古屋入管収容中に死亡したスリランカ人女性ウィシュマさん遺族代理人を務めてこられた指宿昭一弁護士から、日本の実情の報告をいただきます。
4月21日(火)に開催したウェビナー「韓国の国家人権委員会から学ぶ 国内人権機関の実務」の第2弾となりますが、前回参加していない方の参加も大歓迎です。多くの皆様のお申込み、お待ちしています。
~ ヒューマンライツ・ナウ(HRN)は7月28日で20周年を迎えます。本イベントは、20周年記念イベントの第1弾として開催いたします~
【日時】2026年8月4日(火) 午後6時より
【開催方法】Zoomによるオンライン開催
【参加費】1,000円
【申込方法】https://20260804hrn.peatix.com
【申込締切】2026年8月4日(火)正午
【講演】
チェ・ウンスク氏(Ms. Eunsuk Chei)
2002年から国家人権委員会(NHRCK)の調査官として働く。大学では社会学を専攻し、「悔しいことは何でも聞いてくれる」YMCA市民中継室では市民運動家として、不利益を被ることになった市民の権利を取り戻すために働いた。NHRCKの調査官として出会った人々の声を届けたいとの思いで執筆した「『ふつう』の私たちが、誰かの人権を奪うとき」は、韓国ポータルサイトDAUMのデジタルコンテンツ・パブリッシング・プラットフォーム「ブランチストーリー」に連載され、第9回ブランチブック出版プロジェクトで大賞を受賞し、出版された。不当な扱いを受け、悔しい思いをした人に寄り添いたい一心で、日々陳情人に向き合っている。
【報告】
ひかり氏
大阪地検検事。2018年9月、大阪地検検事正から性犯罪被害に遭い、2023年12月PTSD悪化で休職、被害申告。2024年6月、元検事正逮捕、7月起訴、10月初公判で罪を認め謝罪。しかし、12月一転否認、期日間整理手続が長引き、公判再開の目途は立っていない。
元検事正と親密な関係にある女性副検事が、元検事正と通じ、捜査妨害の上、裁判所が秘匿決定した被害検事の氏名や誹謗中傷を拡散、検察庁内外で二次加害拡大。検察組織がそれらを隠蔽し、女性副検事らを不当不起訴、戒告で済ませ、女性副検事らを擁護。検察組織は、PTSDの理解と復職を切望する被害検事の勤務環境改善の要望をことごとく拒否し、内部調査も第三者委員会による調査も拒否し、被害検事を辞職に追い込み、2026年4月、辞表提出、現在退職手続中。2026年2月、被害検事は、検察組織の安全配慮義務違反等を訴え、国賠等を提訴。
指宿昭一氏
第二東京弁護士会所属、日本労働弁護団常任幹事、外国人技能実習生問題弁護士連絡会共同代表、外国人労働者弁護団代表、筑波大学第二学群比較文化学類卒。
労働事件(労働者側)に専門化した弁護士業務を行っている。外国人研修生の労働者性を初めて認めた三和サービス事件地裁・高裁判決、精神疾患に罹患した労働者の解雇を無効とした日本ヒューレット・パッカード事件最高裁判決、「残業代ゼロ」の賃金制度の下で働くタクシー労働者の残業代請求を認めた国際自動車事件最高裁判決などを勝ち取っている。著書に「使い捨て外国人 ~人権なき移民国家、日本~」(単著、朝陽会、2020年)など。
【問い合わせ先】
ヒューマンライツ・ナウ 事務局
info@hrn.or.jp
※応援チケットは参加費となるため、寄付金受領証明書は発行いたしかねますので予めご了承ください。




