The 29 Principles、Lawyers’ Rights Watch Canada、Lawyers for Lawyers、およびヒューマンライツ・ナウは、Ding氏とXu氏に対して、中華人民共和国が国際法と国際基準に準ずる公正な裁判を行うことを求めます。
Ding Jiaxi氏は2010年以降、移民労働者の権利のため、また政府の透明性や法の支配を促進する新公民運動に関わることで、積極的に人権プロモーション活動に参加してきた。2019年12月26日、“1226弾圧”と呼ばれる人権系弁護士や市民活動家をターゲットとした大規模な取り締まりの一部として、Ding氏もヤンタイ市公共防衛局の警察により連行された。同局はDing氏の家族へ合法的な通達なしに、6か月間家族や弁護士の一切のアクセスを禁じ、Ding氏を監視住居に監禁した。この期間、彼は長期間の睡眠剥奪、騒音、タイガーチェアに拘束された状態での再三の尋問をうけるなど、さまざまな虐待や拷問を受けていた。彼は、日光を浴びることも許されず、シャワー、歯磨き、着替えなども数日間禁止されていた。食事、水も十分に与えられず、長時間動くことも許されていなかった。
Xu Zhiyong氏は北京の大学教員であり、弁護士である。彼は平和的でオープンな手段で中国政治の改革の必要性や法の支配の促進をすることで話題を呼んでいた。Xu氏もまた新公民運動に関わっていた。2020年2月15日、Xu氏は北京公共防衛局により拘束された。彼の家族への合法な通達なしに、最初に北京の監視住宅にて拘束され、その後、ヤンタイ市の極秘エリアへ移送された。4か月間家族や弁護士との関わりを遮断され、Ding氏と同様、拷問や虐待を受けた。
共同声明を出した団体らは、中国政府に以下を求めます。
- Ding JiaxiとXu Zhiyongは世界人権宣言、また中国が1998年に批准した市民的及び政治的権利に関する国際規範にもとづいて公正な裁判を受けること
- 裁判において弁護士を選ぶ権利があること
- 拷問や尋問の主張に関して独立した捜査が行われること
- RSDLを含む恣意的な妨害をやめること
- Liang Xiaojun(梁小軍)の弁護士資格を回復させること、そしてすべての人権系弁護士への免許剥奪などによる圧力をやめること
- すべての人権系弁護士の政治への表現の自由やその他の意見の主張を守ること、人権法や規範を十分に満たし国際義務を尊重すること
- 国連の弁護士の役割に関する基本的原則を尊重すること、そして弁護士が国際的に認められているプロフェッショナルな義務、規範、道徳を遂行する上で、圧力や妨害、制約、迫害の脅迫や不適切な干渉なしにクライアントを補助できること
全文は以下よりご覧いただけます(英文)
Joint_Statement_Trials_Ding_Xu_23-12-2021 (1)