【プレスリリース】世界女性デーにあたり、女性に対する人権侵害と暴力の終焉への行動を

1  東京を本拠とする国際人権NGOヒューマンライツ・ナウは、世界女性デーにあたり、女性に対する人権侵害、女性に対する暴力の根絶のための国際社会の行動を改めて呼びかけます。

今も世界の女性たちは、武力紛争下で、家庭で、コミュニティで、深刻な暴力の犠牲になっています。

武力紛争や「対テロ戦争」の名のもとに行われる軍事行動の多くは国際人権・人道法に違反し、女性や少女など、罪もない人々の尊い人命を犠牲にし続けていますが、そうした戦争犯罪行為に対する処罰は一向に実現せず、犠牲者に対する補償も実現していません。国際社会はまずこの深刻な問題への明確な対処の指針を示すべきです。


また、女性に対する超法規的殺害は、残虐なレイプ殺人、名誉殺人、ダウリー殺人というかたちで日常的に横行し、こうした暴力の不処罰も続いています。

伝統的な社会においては、今も少女婚の慣習が広く蔓延し、女性・少女の人格を傷つける、有害な慣習は根絶されていません。


さらに、憂慮すべきは、女性の行動を刑罰規範で制約し、女性の行動を差別的に処罰対象とし、女性を投獄し、残虐な処刑を法の名のもとに公然と行う国がいまも少なくないことです。

法の名のもとに不当に処刑され、投獄される女性たちを救うための、国際社会の取り組みはほとんど進んでいません。


2  北京女性会議から20年を迎え、さらに新たな開発目標を定める2015年に向け、国際社会には今こそ、行動を強化すべきです。

明確な目標と指標を国際社会が合意し、説明責任と政治的意思の欠如を克服し、女性に対する人権侵害と暴力を根絶する真剣で効果的な取り組みを進めることが求められています。


ヒューマンライツ・ナウは、そのために、Post2015の開発目標において、女性のエンパワーメントとジェンダー平等に関する目標をスタンド・アローン・ゴールとして設定すること、その中で、女性に対する人権侵害と暴力の根絶を明確な数値目標をもって掲げ、実効的な監視メカニズムのもとに運用していくことを求めます。


3   とりわけ、ヒューマンライツ・ナウは、女性に対する差別的な行動の制約と不当な刑罰法規、女性に対する不当な刑罰と処刑を根絶する課題を国際社会の一致した自覚的目標とするよう呼びかけます。女性として自由な選択をし、人権を享受したことを理由に罰せられ、投獄され、残虐に処刑される女性たちが世界中に存在します。


こうした不当な人権侵害の根拠となるすべての国内法は、女性差別撤廃条約に明確に違反するものであり、直ちに撤廃されなければなりません。


ヒューマンライツ・ナウは、今後、このような極めて深刻な女性に対する人権侵害をなくすため、世界的な世論喚起を行い、国連の人権メカニズムに働きかけて、国連をはじめとする国際社会が一致してこの課題に取り組むよう働きかけるキャンペーンを開始します。

国連事務総長、世界各国の指導者、そして世界の市民の方々に対して、この深刻な女性に対する人権侵害に心を寄せ、ともに行動してくださることを呼びかけます。