【報告書】「ベトナム・女性に対する暴力に関する調査報告書」を公表しました。

HRN女性に対する暴力プロジェクトは、「ベトナム・女性に対する暴力に関する調査報告書」

(日本語)を公表いたしました。

ベトナムでは、憲法や2006年に制定された「ジェンダー平等法」(Lawon Gender Equality)の下
でジェンダー差別は根絶されるべきものとされながらも、他方で「ハッピー・ファミリー」キャン
ペーンの下で家族の価値が強調され、伝統的な性別役割分担を肯定するような政策が打ち出されて
きました。DV政策に関しては、2007年に「DV防止管理法」(Law on Domestic Violence Prevention
 and Control)が制定されました。しかしながら、ジェンダー平等と家族の価値観を融合する形で
DV被害者の保護政策が進められてきたため、被害者と加害者、あるいは家族間の調整をに基づく
「和解」による解決が多くのケースでとられるなどの問題が生じてきました

HRN女性に対する暴力プロジェクトは、2011年3月21日から23日にかけて実施した現地での調査
や関連する文献調査等に基づき、ベトナムのDVの被害状況やDV防止管理法の概要、同国のDV対策や
ジェンダー平等政策の内容、現地調査で明らかとなった点を整理したうえで、同国のDV政策に対する
評価を出すとともに、同国政府と日本政府に対する勧告をとりまとめました。

本報告書(日本語版)は日本政府を含む日本の関連機関等に提出いたします。また、速やかに英訳し、
ベトナム政府や関連する国際援助機関に提出する予定です。

日本語版の報告書は以下よりダウンロードできます。
20120928ベトナム・女性に対する暴力に関する調査報告書.pdf