(2009年4月発行HRNニュース第7号記事より)
カンボジア特別法廷ついに公判はじまる
2009 年3月30 日、カンボジア特別法廷(ECCC) の審理がカンボジア・プノンペンで再開され、元トゥールスレン政治犯収容所長のドゥックこと被告人カン・ケ・イウ(66 歳)に対する実質審理が始まりました。
同31 日には、クメール・ルージュによる強制移住や集団強制労働の当時の映像を流しながら、検察官による冒頭陳述が行われ、これに対しドゥックは、自身の罪を認め、上層部の命令を実行しなければ自分や自分の家族が助からない状況で他に方法はないと考え命令を実行したが、それを後悔しており、その責任は自分が負うべきであること、自分に今できることはECCC の捜査・審理への協力であること等を手紙の形でしたため、それを読み上げました。
HRNでは、今後も、法廷の傍聴やモニタリングを続け、必要な提言を行っていきます。