【活動報告】11月25日「女性に対する暴力撤廃デー」

1125日は、国連が定めた女性に対する暴力撤廃デーです。

International Day for the Elimination of Violence against Women

東京を本拠とする国際人権NGOヒューマンライツ・ナウは、この日にあわせて、日本と世界の女性たちが暴力の被害から解放されることを願い、アーティストSatoshi Dateさんが製作された映像作品を公開いたします。

この映像作品はヒューマンライツ・ナウとSatoshi Dateさんが二年以上にわたり構想を温めて完成した作品であり、今年8月にAsia Design Prizeにて本作品が金賞を受賞されました。http://asiadesignprize.com/?ckattempt=1

女性たちひとりひとりのありのままの美しさを大切にし、女性たちを傷つける権利など誰にもないことを力強く訴えているこの映像。多くの方に気づきを与え、女性たちを励ますきっかけになることを願っています。ぜひ皆様の間で広めていただけると嬉しいです。

ヒューマンライツ・ナウは、AV出演強要、児童ポルノ等の性的搾取の被害、DV、性暴力被害の根絶のために今後も幅広い皆様とともに活動を続けてまいります。

ヒューマンライツ・ナウ事務局長 伊藤和子

~メッセージ~

人の体の部分は「暗号」で出来ている。それを解読するにはその人の心や内面を感じないとわからない。感じた事でその「暗号」の意味を理解し、体を含めたその人全体を「美しい」と思える。

日本からイギリスに留学に来る多くの女性から心の相談を受けてきました。現代社会は個を大切にせず、人に自信をつける様に出来ていません。外見ばかりが重視され、内面の美しさは尊重されない。この考えは膨らみ、メディアや産業は女性もまた男性も狭い、病んだ世界へと追いやっていきます。

日本で暮らしていた時は気づきませんでしたが、日本に帰国する際、女性を軽視する企業、団体、メディアが目に余ります。それを当然の様に受け入れる社会と考えがあるのはとても悲しく、危機感を感じます。女性は女性としての本来の美しさがあり、私たちみんなの母になる存在です。互いを受け入れ、ありのままの美しさが評価される世の中であってほしいです。

作品では、社会やメディアが作りだす、うわべの綺麗さやかわいらしさのアピールをしない、ありのままの女性の姿を映します。私たちにとって、「個の美しさ」とは何か、気付くきっかけになってほしいと思います。

~経歴~

アーティスト。

ロンドン芸術大学・セントラル・セント・マーチンズ・カレッジ卒。

現在イギリスにて、愛、人間性、社会問題をテーマにアート、音楽、映像、キュレションなど幅広い分野で創作活動を展開。アートを通して愛と真実を追求し、人が幸せになる道を表現している。

過去にはロンドンファッションウィーク出展、パリで開催されたエシカルファッションショーで注目を集めた。
またWestminster大学、武蔵野美術大学、京都造形大、奈良女子大、名古屋学芸大、インドのファッション大学NIFTで講義・ワークショップをするなど教育にも力を入れている。現在、阪急梅田英国フェア・クリエイティブ部門キューレーション担当。

青山ヘアサロンTwiggy、東京妙壽寺にて音楽コラボレーション、文化庁主催の演劇公演衣装デザイン、鳥取県において地域活性化を目指すNPOプロジェクト「未来」などにも参加し、活動の幅を広げている。

今年8月にはAsia Design Prizeにてアジアの社会問題を訴える映像作品で金賞受賞。

Director: Satoshi Dáte

Music: Satoshi Dáte

Words: Satoshi Dáte

Performer: Yoko Onodera

Voice: Esme Daly

Editor: Ryo Honma