国際人権NGOヒューマンライツ・ナウ主催
バレンタイン・チャリティーパーティー
LOVE×Human Rights ~愛は国境を越えて~
開催報告
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◆開催趣旨
恋人たちの愛の誓いの日「バレンタインデー」。
国際人権NGOヒューマンライツ・ナウ(以下HRN)は、ひとりひとりの「愛」の気持ちが、
日常から少し離れたところで、かけがえのない人権を危機に晒されている人たちにも
向かうように期待します。
そして、世界のどこにおいても、国籍や出身地、性別や職業に関わらず、
お互いを大切に想う、対等で、人権を基礎に置いた、多様な恋愛関係を応援します。
2月12日に開催した、このバレンタイン・チャリティパーティー
『LOVE×Human Rights ~愛は国境を越えて~』は、
趣旨に賛同してくださったスポンサー各社、ご協力者、ゲストの皆様、
お一人お一人の参加者の皆様の想いが集まり、実現いたしました。
皆様のご協力に御礼を申し上げると共に、HRNは今後も女性や少女、
マイノリティの方々の人権が尊重される社会づくりに、国境を越えて取り組んでまいります。
◆イベント概要
<日時> 2014年2月12日(水)19:30~21:30
<場所> FIAT THE SPACE (青山一丁目駅から徒歩3分)
<参加者総数> 70名
<収益> 244,536円
※この企画の収益は、HRNが行っている女性に対する暴力廃絶プロジェクトや、
世界の女性の人権活動家を支援する ”Asian Activist-α”の活動、
国内外の人権意識を高めるための活動に使用させていただきます。
◆当日の様子
HRNの活動紹介プロモーションビデオができました!
本邦初公開の上映でスタート!
はじめのご挨拶は、HRN事務局長 伊藤和子よりウェルカムスピーチを。
続いては、HRN運営顧問でありホワイト&ケース法律事務所弁護士の
大橋宏一郎さんスピーチをいただいて、みんなで乾杯☆
参加者の方からご寄贈いただきましたオーガニックの
スパークリングワインを楽しみました。
そして、会場に駆けつけてくださったソムリエのエリック・ダレーアさんより、
エリックさんセレクトの赤ワインのご紹介。
フード担当のHRN事務局鈴木麻子からは、パーティー用に腕を振るって準備した
オーガニックフードの紹介です。
こちらもボランティアの皆さんが、前日から仕込をして、美味しく作ってくださいました!
※写真は、車麩&高野豆腐のカツレツとハートの玄米ちらし寿司
また「バレンタイン」と言えば、チョコレート!
日本イラク医療支援ネットワーク(JIM-NET)からチョコ募金担当の齋藤信一さんが
来てくださり、イラクの子どもたち支援のお話をしてくださいました。
六花亭チョコパッケージにかかれているのはイラクの小児がんの子どもたちが描いた絵。
1口500円のチョコ募金は会場でも大好評♪
六花亭チョコパッケージにかかれているのはイラクの小児がんの子どもたちが描いた絵。
1口500円のチョコ募金は会場でも大好評♪
HRNからは、「女性に対する不当な処罰をなくそうキャンペーン」を
事務局長 伊藤和子がご紹介。
世界には、女性であるがゆえに自由を制約され、処罰され、
拷問を受け、処刑されている人達がいます。
深刻な現実に、一緒にアクションを起こそうとアクティビティのご提案も。
ハートのカードにメッセージを書いて、写真を撮って投稿しよう!
早速会場でも、みなさんにご参加いただきました。
ハートのカードにメッセージを書いて、写真を撮って投稿しよう!
早速会場でも、みなさんにご参加いただきました。
そして、おまちかねのリレートーク
“LOVE × Human Rights”
素敵なゲストが、目白押しです!
まずは、世田谷区議会議員の上川あやさん。
2003年、日本で初めて性同一性障害を公表の上、
世田谷区議会議員選挙に立候補した上川さん。
かつては男性として、サラリーマンをしていました。
自らが、生まれた時の性別と違う生き方を選択した時、
社会保障から切り離され、雇用・住宅など多くの困難を味わった時のこと。
行政や司法に訴えたが認められず、自分が立法の場で変えていくしかないと
思い区議選に立候補した経験をお話してくださいました。
そして、いまもマイノリティの方々を巡る差別の改善や
制度の改正を求めて活動をしている上川さんのお話から
誰もがありのままの姿が受け入れられる社会づくりの大切さを
感じたという感想がたくさん寄せられました。
パーソン・ミーさん(フェミニズム、反人種差別、LGBT運動活動家)
「皆さんに質問です。社会に変化をもたらすのは、誰でしょうか?」
かつてスウェーデンで「精神病」とされていた同性愛が、その誤った分類を
解かれたのも、かつてのアメリカで黒人は白人にバスの席を譲らなければ
逮捕されていた実情を変えたのも、最初は一人が声を上げることから、周り
の一般の人の意識を変えることで広がっていったということ。
歴史的な変化は、首相やスーパースターが作り出すものではなく、
私たちのような普通の一人、一人が作り出すものだと伝えてくださいました。
「だから私たちは、自分たちが社会に変化をもたらせるということを覚えておきましょう。
そして今日のような対話を続けていくことが大切なのです。」
篠塚明子さん (株式会社ラッシュジャパン、チャリティ・キャンペーン担当)
バレンタインのテーマである「愛」。
「ラッシュジャパンは、人を愛することは、それを誰もが平等に持つべき
人権だと考えています。」
ロシアには、未成年への同性愛プロパガンダを禁止する「反同性愛法」があり、
国際的にも批判されているということ。
この法律に対しては、ロシア国民だけではなく国際社会からも
多く批判の声が上がっています。知らないということは、他社への恐怖を生む
原因にもなることを伝えてくださいました。
まずは知っていくこと、そして発信していくこと。
ラッシュジャパンが行っている「LGBTのシンボルであるピンクトライアングルを
顔に描いて写真を撮るアクション」を、会場でも行いました!
坂上香さん (ドキュメンタリー映像作家)
サンフランシスコが拠点の女性の演劇活動を描いた
『トークバック 沈黙を破る女たち』を、8年に及ぶ制作を経て完成。
3月末から、渋谷イメージフォーラムにてロードショーが決まっています。
この演劇集団は、元受刑者、薬物依存の女性、HIV/AIDS陽性者などが
自分たちの人生を芝居にしています。
様々な問題を抱え、自己を否定してきた女性たちが、
自らの体験を演劇を通して社会に通じることで、
尊厳を取り戻していくことを描いたドキュメンタリーです。
『トークバック 沈黙を破る女たち』
https://motion-gallery.net/projects/talkback2013
監督である自分自身も、彼女たちと取材を通して向き合うことで癒しをもらった
と語ってくださいました。一人でも多くの方に、見ていただきたい作品です。
※HRNでは坂上さんを招いたトークイベントを3月に開催します。
鈴木重子さん(ヴォーカリスト)
「大切なひとたちに、気持ちを伝えるこの季節になると
『愛』について、考えます」という鈴木重子さん。
それは自分自身に正直でありつつ、ありのままの相手を大切に、
共にいることかもしれません。
それぞれの人間性を大切にし合いながら生きていくこと。
それは、日々の暮らしの中に息づいている人権の姿
そのものなのかもしれません。
このイベントの締めくくりにふさわしい愛の歌を2曲、
澄みわたる美しい歌声で、届けてくださいました。
『Love』 ジョン・レノン
『What a Wonderful World』 ルイ・アームストロング
そしてラストには抽選会!
3名の方に、ロゼ・スパークリングワインをプレゼントしました。
満月の夜にロゼを飲むと願いが叶う??というストーリーを
ご紹介して、会場は大いに盛り上がりました!
HRN副理事長後藤弘子より、閉会のご挨拶の後は、
名残惜しい会場を後に、皆様をお見送り。
全員の皆様にLUSHご提供の「ビタミンカラーの恋人」をプレゼントいたしました。
◆アクティビティ ※たくさんの皆様にご協力いただきました!
◆このイベントは、下記の皆様のご協力のおかげで開催されました。
厚く御礼を申し上げます!◆
【スポンサー】
【商品提供】
株式会社ラッシュジャパン (参加者全員にギフトBOXをご提供)
ホワイト&ケース法律事務所 (赤ワインご提供・ソムリエ派遣)
匿名希望者 (スパークリングワインご提供)
【ご協力】
FIAT THE SPACE (会場をチャリティー価格でご提供)
株式会社ジャパンタイムズ (広報ご協力)