子どもに対する暴力をなくすために~「ソリューションズ・サミット」
現在世界では、5分間に1人の子どもが暴力の影響で命を落としています。そして、毎年少なくとも10億人の子どもたちが、身体的、性的、または精神的な暴力を受けています。
このような状況に終止符を打ち、全ての子どもたちが希望を持って生きられるようになることを目指し、2018年2月14-15日の2日間にかけて、スウェーデンの首都ストックホルムにて「子どものための2030アジェンダ:ソリューションズ・サミット」(Agenda 2030 for Children: End Violence Solutions Summit)が開催されました。
世界で初めて「子どもに対する暴力撤廃」をテーマに開催されたこの国際会議は、SDG16.2「子どもに対する虐待、搾取、取引及びあらゆる形態の暴力及び拷問を撲滅する」の達成を目指すもので、スウェーデン政府、「子どもに対する暴力撲滅のためのグローバル・パートナーシップ(GPeVAC)」及び「オンラインの子どもの性的搾取撤廃のためのWePROTECTグローバル・アライアンス」により共催されました。
スウェーデンのシルヴィア王妃のスピーチで開会したサミットには、67カ国から、当事者である子どもたち、各国政府、市民社会、民間企業、国際機関、専門家など、子どもに対する暴力をなくすための様々な取り組みを行うステークホルダー386名が参加し、子どもに対する暴力を取り巻く現状や、予防や撤廃のための方策などについて、議論を行いました。
このサミットの場で、日本政府は3つのコミットメントを表明しました。第一に、GPeVACのパスファインディング国となること、第二に、GPeVAC基金の人道分野に対し600万ドルの資金拠出を行うこと、第三に、GPeVACの理事会に日本の外務大臣がメンバー入りすることです。日本政府が、SDG16.2の達成に積極的役割を果たすことを表明したこれらのコミットメントは、国際社会から大きく歓迎されました。
日本からの参加者が報告と今後への期待
サミットには、日本から政府に加え、専門家、市民社会、民間企業等のステークホルダーの代表が参加しました。本報告会では、ソリューションズ・サミットへの参加者それぞれの視点から参加報告を行うとともに、今後日本で形成されるマルチステークホルダープラットフォームに向けた期待などについて議論を行います。
本報告会には、どなたでもご参加いただけます。参加をご希望される方は、ページ下記の申込フォームよりお申込ください。
プログラム
構成 | 登壇者 ※敬称略 | |
14:00~14:10 | 開会 | 日本ユニセフ協会 |
14:10~14:30 | 基調講演 「子どもに対する暴力撤廃に向けた日本の貢献(仮題)」 |
堀井 学 外務大臣政務官 |
14:30~15:30 | 報告とパネルディスカッション
ファシリテーター:根本かおる(国連広報センター所長) ・外務省:杉浦正俊(総合外交政策局人権人道課長)
・警察庁:篠崎ほし江(警察庁生活安全局少年課課長補佐) ・専門家:大谷美紀子(国連子どもの権利委員会委員) ・市民社会:柴田哲子(ワールド・ビジョン・ジャパン アドボカシーシニアアドバイザー) ・企業:野口明香里(Yahoo! JAPANコーポレート統括本部 政策企画本部 政策企画室) ・国際機関:早水研(日本ユニセフ協会専務理事) |
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15:40~15:50 | 質疑応答 | |
15:50~16:00 | 閉会挨拶 |
※プログラムの内容は事前の予告なく変更される場合がございます。予めご了承ください。
開催日時・会場
【日時】 2018年4月27日(金)14:00−16:00 (会場13:30)
【会場】 ユニセフハウス(東京都港区高輪4-6-12)1階ホール
【定員】 100名
【会費】 無料
【申込】 こちらの申込フォームに必要事項をご入力ください。お手続き完了後、「受付完了メール」をお送りします。
【主催】 平成30年度外務省NGO研究会、公益財団法人 日本ユニセフ協会
【協力】 GPeVAC日本フォーラム
特定非営利活動法人 ACE、特定非営利活動法人 チャイルド・ファンド・ジャパン、特定非営利活動法人 国際子ども権利センター、特定非営利活動法人 ヒューマンライツ・ナウ、国際人権NGO ヒューマン・ライツ・ウォッチ、特定非営利活動法人 プラン・インターナショナル・ジャパン、公益社団法人 セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン、公益財団法人 日本ユニセフ協会、特定非営利活動法人 ワールド・ビジョン・ジャパン(団体等名 ABC順)
※ 本報告会は、報道機関による取材・撮影ならびに当協会の記録撮影が予定されております。予めご了承ください。
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