(2010年7月23日) 国連人権理事会は今日、9人の民間人の死者を出した、ガザ地区に向けて出発した支援船団へのイスラエルの妨害を原因とする国際法違反についての事実調査団に従事する3名の専門家の名前を発表した。
トリニダード・トバゴのカール・T・ハドソン–フィリップス判事、イギリスのデスモンド・デ・シルヴァ卿、マレーシアのメアリ・シャンティ・ダイリアム女史が調査団を構成すると、国連人権委員会の議長であるタイのシハサク・ファンケチャウ大使が述べた。
ファンケチャウ氏は、調査団の作業が地域の平和と正義に貢献することを希望すると述べながら、すべての関係者に、事実調査団に全面的に協力するよう呼びかけた。「調査団の構成員の専門性、独立性と公平性は、その日に起きた出来事と合法性の存否を明らかにすることに。」と言及した。
3名の専門家は、人権理事会が発行したプレス向けの声明によれば、行動計画を立て、出発前に関係者全員に連絡を取っている。調査団が、理事会に対し、9月の会期に、事実調査に関して報告することが見込まれている。
イスラエル国防軍(IDF)の隊員が国際水域(公海)で6隻の護衛艦を妨害してから3日後の6月2日に、理事会は事実調査団の設置を命じた。支援船団は、2007年からイスラエルによる封鎖の対象とされているガザへ支援物資を届ける予定だった。9人が殺害され数十人が負傷した。
調査団の長は、未だに決定していない。ハドソン–フィリップ判事は国際刑事裁判所(ICC)で2003年から2007年の間判事として勤め、デスモンド卿は2005年に国連支援のシエラレオネ特別法廷(SCSL)に主任検察官として勤め、ダイリアム女史は国連開発計画(UNDP)のジェンダー平等タスクフォースで2007年から委員となっている。
国連事務総長潘基文は、理事会の事実調査団が全関係者の全面的協力を得ることを期待している一方、事件に対する国際調査団のための事務総長提案についての議論は続いている、と事務総長の広報官は、本日、言及した。
“UN Human Rights Council unveils panel to probe deadly interception of Gaza flotilla”
http://www.un.org/apps/news/story.asp?NewsID=35412&Cr=gaza&Cr1=&Kw1=gaza&Kw2=&Kw3=