【世界の人権・マレーシア】2007/02/05 教育の権利に関する国連特別報告者がマレーシア訪問

教育の権利に関する国連人権理事会特別報告者ヴェルノール・ムニョス氏は、2007年2月5日~14日、マレーシア政府の招聘で同国を訪れる。

 訪問中、特別報告者は、マレーシアが教育の権利を実現するためにいかなる努力をしてきたか、どのような方策がとられたか、どのような障害があったか、調査する。教育へのアクセスに関する問題だけでなく、その質に関する問題について、特に女子、障害者について、また移民や先住民族のように法的問題を抱え、或いは経済的社会的に不利な立場にいる子どもたちについて、焦点を当てる。同氏はマレーシアにおいて教育の権利の享受が促進されるために、いくつかの課題を取り上げる。特に、それぞれ異なる民族の民族教育の権利の実現、社会経済的格差の影響、学校制度における子どもの権利擁護、高等教育のあり方などである。

 特別報告者は政府関係者のほか、NGOや、教育者、学者、学生、親、メディア関係者など市民社会の代表とも会合を持つ。学校訪問の機会もある。訪問地は、クアラルンプール、コタバル、クチンなどの都市とその郊外である。

 特別報告者は2008年の人権理事会で今回のマレーシア訪問の報告書を提出する。 

(出典) UN Press Release
Special Rapporteur on Right to Education to Visit Malaysia