【世界の人権・スリランカ】2007/06/11 国連とその協力団体が、首都からのタミール人追放を非難

(2007年6月11日)

国連諸機関及びスリランカ現地で人道問題に取り組み国連に協力する諸団体は、タミール人居住者が首都コロンボから強制退去させられたことを非難した。

昨日発表された声明の中で、機関間常設委員会(IASC)スリランカチームは、その強制退去の行われたやり方についての報告にも、心を痛めていると述べた。

「スリランカ憲法はすべての国民に、移住の自由とスリランカにおける居住地選択の権利を保障している。基本的な自由と安全、そして国内移住の自由の尊重を確実にすることが、緊急に求められている。」と声明は述べている。

IASCは24の国連機関、NGO、その他のグループから成る委員会であるが、最高裁判所が強制退去を停止するよう暫定命令を出したことを歓迎している。

同委員会は、「スリランカ政府が憲法を遵守し国際的な約束を守るよう期待する。」と述べた。そして考え得る最も強い言葉で、これらの法的義務は守られるべきであると訴えた。

国連及びこの南アジアの国で国連に協力する支援団体は、政府軍と武装組織タミール・イーラム解放の虎(LTTE)との戦いで今年になって状況が悪くなっていることに、懸念を強めていることを表明した。

先週、IASC、潘基文・国連事務総長、国連独立人権専門家2名は、先頃スリランカ赤十字のワーカー2名が殺害されたことを非難したばかりだった。

Sri Lanka: UN and its partners condemn evictions of Tamils from capital http://www.un.org/apps/news/story.asp?NewsID=22851&Cr=sri&Cr1=lanka