【世界の人権・カンボジア】 2008/03/28 さらなるクメール・ルージュ犯罪の捜査を国連支援の裁判所判事に対して請求

2008328日 ニューヨーク)

  1970年代後半のカンボジアにおける大量殺戮やその他の犯罪の責任を問われているクメール・ルージュ指導者たちを裁く国連支援の裁判所において、共同検察官は、この悪名高い時代に同国の治安・収容センターで犯された可能性のある犯罪についての新たな捜査を求めた。

 

 水曜日に共同捜査判事(予審判事)に対して提出された正式請求書において、首都プノンペンに位置するカンボジア裁判所特別法廷(ECCC)の共同検察官は、市民社会各グループや被害者によって提起された嫌疑を捜査するよう求めている。

 

  その嫌疑は、1975年から1979年の間、無数のカンボジア人が不法に身柄拘束され、非人道的な処遇や強制労働に服させられ、拷問され、処刑された、ある治安センターに関するものである。

 

共同検察官ロバート・ペティットは、「これらの被疑事実は、もし事実であると認められれば、人道に対する罪を構成し得るものであり、また、同特別法廷(ECCC)において処罰可能である1956年刑法の違反でもあり、我々が提出した追加請求書でそのように主張している。」と述べた。

 

さらに共同検察官は、ヌオン・チア、イエン・サリ、キュウ・サンパン、イエン・ティリト、及び、カン・ケック・イウ(現在、全員がECCCの身柄拘束下にある)に関しても、新たに捜査請求したこれらの犯罪への関与についてさらに捜査するよう請求している。

 

この追加請求書には、分析報告書、証人調書、その他のこの時代の文書など約1,500ページの書類が添付されている。

 

国連とカンボジアによって署名された協定に基づいて、同特別法廷(ECCC)は、カンボジア人のスタッフ及び判事と、外国人職員とで混成される中立の裁判所として設置された。同裁判所は、1975417日から197916日の間に行われたカンボジア法及び国際法上の犯罪及び重大な違反について最も責任があると認められる者たちを裁くことを任務としている。

 

“CALL FOR JUDGES AT UN-BACKED TRIBUNAL TO INVESTIGATE MORE KHMER ROUGE CRIMES”

http://www.un.org/apps/news/story.asp?NewsID=26136&Cr=cambodia&Cr1