【世界の人権・カンボジア】2007/11/19 国連支援のカンボジア法廷、元クメール・ルージュ幹部を逮捕

(2007年11月19日)


 30年前の大量殺害その他の罪に問われているクメール・ルージュ幹部らを裁くカンボジアの国連支援の法廷は、本日、カンボジアの元国家主席が逮捕され、裁判所に連行されたと発表した。

 カンボジア裁判所特別法廷(ECCC)の共同捜査判事(予審判事)が逮捕令状を発令したのを受けて、1976年から1979年の間、当時のカンボジア、民主カンプチアの(国家幹部会)議長の地位にあったキュウ・サンパンが、逮捕された。
http://www.eccc.gov.kh/english/default.aspx

 ECCCは、サンパン氏に対する容疑の詳細をまだ公表していない。同氏は、同法廷に連行される5番目の人物となる。

 プレス・リリースにおいて、同裁判所は、その弁護支援部により二人の弁護士がサンパン氏の事件に当てられたが、同時に、彼が今後2年間の弁護人らに対する支払いが可能か否か査定すると発表した。2人の弁護人とは、カンボジア弁護士会のセイ・ボリと、フランス弁護士のジャック・ヴェルジェである。

 ECCCは、国連とカンボジアによって署名された合意書の下で、独立の裁判所として設置され、カンボジア人のスタッフ・判事らと、外国人との混合で運営される。クメール・ルージュのために最大で300万の人々が命を落とした1975年4月17日から1979年1月6日の期間における、カンボジア法および国際法上の犯罪・重大な違反について、もっとも責任があるとみられている者たちを裁くことが同法廷の任務となっている。

“Former Khmer Rouge leader arrested by UN-backed tribunal in Cambodia”
http://www.un.org/apps/news/story.asp?NewsID=24712&Cr=cambodia&Cr1=

 

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