【世界の人権・カンボジア】2007/08/01 国連支援のクメール・ルージュ裁判で、初めての「裁判官送致」 

(2007年8月1日) 

1970年代後半の大量虐殺とその他の恐ろしい犯罪の責任を問われているクメール・ルージュ幹部を裁く国連支援によるカンボジア特別法廷は、設置後初めて、悪名高いこの一派のメンバーを司法捜査のために裁判官送致した。

通称ドゥック、カン・ケック・イウは、クメール・ルージュ統治下で、首都プノンペンのS21収容所の所長であり、その役割において犯した人道に対する罪により送致された。

カンボジア裁判所特別法廷(ECCC)の共同捜査判事たちは、プノンペンで発表された声明の中で、カイン氏は、裁判官送致に続いて、仮勾留されていると述べた。

カン氏は訴訟代理人に対する支払いができないと裁判所に申し立てたため、ECCC弁護支援部より、本日、カール・サバス弁護士が割り当てられた。もうひとりの弁護士、フランソワ・ルー氏もカンボジア弁護士会への登録申請が審理され次第、担当する可能性がある。

国連とカンボジアによって署名された合意のもとで、カンボジア法制度内で、事実審(第一審)裁判所と最高裁判所が、1975年4月17日から1979年1月6日までの間に起きた、カンボジア法と国際法上の犯罪や深刻な違反について責任をもっとも負う者たちを審理することになっている。3百万人以上の人々が、この時期に殺されている。

“First charges issued by UN-backed Khmer Rouge tribunal in Cambodia” http://www.un.org/apps/news/story.asp?NewsID=23395&Cr=cambodia&Cr1=