【声明】シリア・ジュネ―ブIIに向けて

シリア・ジュネ―ブIIに向けて

20140122 GenevaII シリア.pdf

東京を本拠とする国際人権NGOヒューマンライツ・ナウは、本日1月22日(水)から開催されるシリア和平に関するジュネーブII会合が、甚大な人命の犠牲と人権侵害を繰り返したシリア内戦の平和的解決につながることを期待する。

ジュネーブIIにおいては、平和を実現するために、会合参加国および紛争当事者に以下の合意を呼びかける。

  1. 停戦および国際的に実効性のある停戦監視メカニズムの設置・受け入れの合意が紛争当事者間に成立するようあらゆる努力をはかること
  2. これ以上の武力紛争の拡大を防ぐため、シリア内戦に対する政府・非政府へのあらゆる軍事的援助が停止されること
  3. シリア国内の民間人に人道援助のアクセスが確保されるようにするとともに、難民・IDPが保護されること。そのための国際機関のプレゼンスが確保されること
  4. 非人道兵器の使用、捕虜の処刑、民間人・民間施設攻撃などの戦争犯罪行為を即時に停止すること
  5. Commission of
    inquiry
    など、国連の人権に関するあらゆる調査ミッションのアクセスを可能とすること
  6. 和平プロセスに市民社会組織を参加させ、また国連安保理決議1325等の国際合意に基づき、女性の参加を確保すること
  7. 国際社会が、難民・IDPの人道危機の実情に対応しうるだけの十分な人道支援を確約し、実行すること。シリア国内の人道状況が悪化していることに鑑み、シリア国内への人道支援についても実効的な支援体制を確立すること