Immediate release
ガザへの軍事行動の激化に深刻な懸念を表明し、
すべての軍事行動の停止を求める。
2012年11月14日のアフメド・アルジャバリ氏の殺害以降、イスラエル軍によるガザ地区における空爆は激しさを増している。イスラエル軍の空爆は4日以上続き、ガザ全土150か所以上が攻撃されたと報じられている。ガザに拠点を置く人権団体によれば、イスラエルの軍事行動によって犠牲となった民間人は現時点で27人におよび、そのうち10人が子ども、5人が女性であるという。また、イスラエルの軍事行動によって、520人の市民が負傷し、このうち140人は子ども、48人は女性であるという。他方、報道に よれば、ハマスのロケット攻撃により、3人の犠牲が確認されているという。
さらに、イスラエルは、ガザへの地上戦の準備を進めていると報じられている。ネタニアフ首相は、イスラエルが、ガザにおける軍事行動を飛躍的にエスカレートさせる準備を整えたと公言している。
東京を本拠とする国際人権団体であるヒューマンライツ・ナウ(HRN)は、軍事行動が激化し、戦争犯罪を構成する重大な人権侵害がガザの地において再び繰り返されていることに対し、深刻な懸念を表明する。
ヒューマンライツ・ナウは紛争の両当事者に対し、紛争を激化させる攻撃を即時停止することを求め、とりわけ、イスラエルに対し、民間人の犠牲を拡大させることとなる地上戦に突入しないよう強く求める。
ヒューマンライツ・ナウは、紛争の両当事者に対し、国際人権法および人道法を守り、戦争犯罪を構成する民間人攻撃を停止するよう求める。
同時に、ヒューマンライツ・ナウは、国際社会に対し、この事態に緊急に介入し、法の支配、人権尊重および平和を回復するために行動するよう求める。