HRNは、韓国の人権団体、アジア人権センターと共催で、韓国ソウルにおいて、青年のための人権ワークショップを以下のとおり開催しました。アジア地域の子どもの人身売買など、アジア地域に共通する人権課題について議論し、充実した企画となりました。
■プログラム■
2月5日
アジア人権フォーラム (高麗大学)
「アジア地域の子どもに対する商業的性的搾取」
各国政府関係者・NGOによる討議
ヴィティット・ムンタボーン氏(国連朝鮮民主主義共和国の人権に関する特別報告者)
2月6日、7日
青年のための人権ワークショップ(高麗大学)
・国際人権法(阿部浩己 HRN理事長)
・アドボカシー・トレーニング
・国連等の人権保障システム
・人権と民主主義(フランク・アップハム ニューヨーク大学教授)
・中国・朝鮮民主主義共和国間の女性の人身売買
・人権教育(反奴隷制国際運動)
・グループ・ディスカッション
【活動報告】(HRNインターン 真々田 安希)
ヒューマンライツ・ナウは、アジア人権センターとの共催で、2007年2月5日から7日まで、韓国ソウルの高麗大学にて、第二回アジア人権フォーラムと若い人権活動家のためのワークショップを開催しました。ヒューマンライツ・ナウからは9名が参加し、理事の阿部浩己と事務局長の伊藤和子はディスカッサントや講演者、進行役などを勤めました。
5日に開かれた人権フォーラムでは、アジア地域における子どもの商業的性的搾取について、アジア各国やオーストラリア、イギリスのNGO・政府関係者からの報告に基づいて議論が行われました。会場からも積極的に質問や意見が寄せられ、活発な議論が行われました。
6日と7日にはワークショップが開かれ、将来の人権活動を担う若い世代に向けて、国連やNGOの職員としてフィールドで活躍する専門家や、学問の場で国際人権の発展に尽くしている研究者、人権侵害の事件に携わる弁護士らが講演を行いました。ワークショップには韓国の高校生や大学生が多数参加し、講演を熱心に聴くとともに、グループに別れ、課題として出された仮想の人権侵害事件について、人権フォーラムでの議論を参考に、法的な論点や防止策、被害者の救済について自分達の意見を発表しました。
今回のスタディーツアーでは、フォーラムで専門性の高い知識を得たことに加え、ワークショップでその議論を実際にどう人権状況の改善と発展に結びつけるのかを考える機会を持つことができ、今後の活動の参考になるとともに刺激を受けられた3日間でした。